【仮面ライダーW】第4話感想

仮面ライダーW

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第4話 Mに手を出すな/ジョーカーで勝負

前回、フィリップの不調で敗北を喫したダブル。ダブルに変身していたことでフィリップと意識を共有していた翔太郎はフィリップの家族のヴィジョンを見ます。全ての知識を得ることのできるフィリップですが、唯一知ることができないのが自分の過去だったのです。

「完璧な人間なんて一人もいない。互いに支えあって生きていくのが人生ってゲームさ」

おやっさんの言葉を借りてフィリップを励ます翔太郎ですが、今のフィリップには届きません。

一方でミリオン・コロッセオへの潜入に成功していた亜樹子は支配人・加賀へ勝負を挑む優子を目撃、翔太郎とフィリップへ中継します。

今は金に目がくらんでしまった優子ですが、当初は破産寸前の家族を救うためにミリオン・コロッセオへ来たという事実が明らかに。風都の女性は怖い人ばかりかと思っていましたが、やっぱり本来は優しい人だったんですね。それだけお金の魔力は怖いってことかもしれません。

敗北した優子のライフエナジーを奪ってしまった加賀・マネードーパントに対して宣戦布告をする亜樹子。フィリップ・翔太郎はルーレットで勝負をすることになります。

翔太郎は全く期待されていませんが、天才であるフィリップは玉の反発力やら回転速度やらを計算して次々に出目を当てていきます。が、もう一息というところでまたも家族という単語を聞いて動揺、判断力を失って連敗してしまいます。

もう後がないというところで翔太郎へ選手交代。フィリップと違ってルーレットを言い当てるようなことのできない翔太郎は、得意だというババ抜きで全てを賭けた一発勝負を挑みます。

ですが翔太郎の表情や発汗、微妙な動きで手札を読む加賀に対して手も足も出ません。絶対絶命のピンチですが翔太郎は引きません。

「おやっさんが言ってたぜ。男の仕事の8割は決断だ。そっから先はおまけみてえなものだってな。」

過去に一度、フィリップを守ると「決断」した翔太郎にとっては無謀かどうかなんてささいな問題のようです。

翔太郎の思いに気づいて立ち直ったフィリップと翔太郎のひらめきによってババ抜きに勝利。ダブルドライバーを装着すると二人の意識が共有され、フィリップの頭脳で加賀の持つババを当てたのです。

これまで電話しているわけでもないのに現場の翔太郎と事務所のフィリップが喋っているような場面がありましたが、そういうわけだったんですね。

加賀は最後のあがきでマネー・ドーパントに変身、戦いになります。

ルーレットでの勝負でフィリップの弱点に気づいた加賀は「家族」という言葉でゆさぶりをかけますが、翔太郎と亜樹子という家族に代わる存在がいることに気づいたフィリップには通用しません。

ヒートメタルのマキシマムドライブで見事メモリブレイクに成功します。

ここでの「次こそは…私にツキが来るはず…」という加賀のセリフは今回序盤で優子が言っていたセリフそのままで、「クズの負け犬はみんなそういうことを言う」という自信の言葉が見事なブーメランになっていました。

和泉家に借金は残ったが、家族がそろっていればなんとかなると思いたい、という翔太郎のイマイチ無責任目な感想で事件は幕を閉じますが、若菜姫のラジオでは新たな都市伝説の情報が。

その都市伝説とは、バイクに乗って怪人を倒す超人『仮面ライダー』でした。仮面ライダーという単語自体、本編中では出てこない作品も多いですが、ダブルでは自分から名乗ったものでもなく「街の人々が認めたヒーロー」である、という大事な意味を持っているんですね。

サブタイトルのMはやっぱり普通にマネーの頭文字ってがけだったっぽいです。

今回のマネー・ドーパントがやってたことは闇カジノの運営であり、怪人としての力を使った悪事は金がなくなった客からライフエナジーを奪ったということだけです。優子や他の客が自分の命や家族を顧みなくなるほどはまり込んだのも、ギャンブルやお金の魅力に取り憑かれたというだけで、ドーパントの力が働いたわけではないので仮面ライダー作品じゃなくても成り立つ話なんですよね。そこをうまく調和させているのがダブルの魅力なんだと改めて思います。

今回の事件の裏では園崎家の長女、冴子と尻彦さんの結婚式が執り行われていました。ドーパント同士の結婚式とはおぞましい絵面です。怪人同士のキスシーンが見られることなんて他にはないんじゃないでしょうか。

面白アクロバティックな動きでクレイドール・ドーパント(若菜)の攻撃をいなし、園崎家に認められるほどの実力を見せた尻彦さんですが、ダブルとの直接対決はいつになるんでしょうか。次の配信が楽しみです。

ではまた5話の感想で!

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