『コードギアス 復活のルルーシュ』のみどころの2つ目は、ゼロレクイエム後の平和になった世界です。まあ開始5分くらいで壊されるんですけど笑
ずっと争っていた国や組織同士が平和な世界で手を取り合うようになったことで、前シリーズではありえなかったキャラクター同士の絡みが見られるのが今作の魅力の一つです。
玉城がギルフォードに馴れ馴れしく接していたり、ラクシャータとシュナイゼルが親しげにしていたりなんてのは考えられなかったですよね。しかも主要キャラクターのほとんどがきちんと登場していて、出番に恵まれなかったキャラもシリーズ恒例のEDのイラストで登場していたりと、本当にオールスター感がありました。シンクーは写真以外で出てこなかったのでたぶんそういうことなんでしょう。
戦いでは、ルルーシュがカレンやスザク、ジェレミアやコーネリアたちといった、かつての黒の騎士団とブリタニア軍のメンバーたちを率いて戦うってもう勝つに決まってるじゃんって感じです。
しかし新しく登場したジルクスタン王国のキャラクターも、その相手に相応しいなかなかの強敵でした。
世界が平和になってしまったせいで軍事力を売りにしていたジルクスタンは立ち行かなくなってしまって今回の事件が起きたというのは上手くできてるなって思いす。100%全ての人たちに満足のいく世の中なんてのは現実の世界でも実現していないですし、難しいに決まってますよね。
これに対してルルーシュたちの目的はあくまで「ナナリーの救出」というのもよかったです。
単純に戦争して勝つだけが目的なら兵力の差がありすぎて勝負にならないってのもありますが、「撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだ」と度々言われているように、死から蘇ってしまったルルーシュにはもうその覚悟があるとは言えません。
それでも劇中でルルーシュ自身が言っていたように、本来世界に手を出すべきではないがナナリーを救うために、とルルーシュが再びゼロとして立ち上がる展開には震えました。しかも以前のように仮面で素顔や本心を隠すのではなく、顔を晒して本音で助力を求める姿は、「こんな風にできたらハッピーエンドになってたのに」という願いが実現したかのようでした。扇がルルーシュに会うなり死んで詫びようとしたのには笑ってしまいましたが
まあ冷静に考えると数々の外道を行ってきたルルーシュの罪は、世界のために死んだことで清算されたはずなのに何ちゃっかり復活しちゃってんのと思わなくもないですが、やっぱり10年も前の作品ですから、またルルーシュたちが観られて良かったって思いの方が勝ってしまいました。世間的には死んだことなってるままだし、一部の関係者を除いて世界中から恨まれているのは変わってないですしね。
なんにしても、『反逆のルルーシュ』の感動のラストがあったからこそ、今回の映画につながったしこれから先新たな展開にも期待できるってことです。
今回出番に恵まれなかったキャラクターにもスポットが当たる話が今後出てくるといいですよね。
コメント