ウルトラマンZの魅力を語りたい 第13話『メダルいただきます!』(総集編)

ウルトラマンZ

9/19にウルトラマンZ 第13話『メダルいただきます!』が放送されました。

ハルキがカネゴンとの会話を通してこれまでの戦いを振り返り、戦う事への迷いを捨てるのではなくZと一緒に向き合いながら進んでいくというひとまずの区切りをつけた形で、話も進みながら同時に総集編でもあるという良い回でしたね。

 

というわけで、ウルトラマンZをまだ観たことないって方はこの総集編から観始めるというのはかなりアリだと思います。毎回放送終了後から1週間、youtubeで無料公開されてるのでこの13話はyoutube で9/26朝まで観ることが出来ます。

 

 

気に入ったら遡って1話から観ましょう。amzon prime video とかで観られます。

 

それで今回は、ウルトラマンZの何がそんなに面白いのかってことを書いていきたいと思います。

あくまで個人的感想なのであしからず。

 

まずウルトラマンZには、過去のウルトラマンシリーズとのつながりが多く見られます。

・Zはウルトラマンゼロの弟子

 

・ゼロ、ジード、ジャグラーなどの人気キャラクターの登場

 

 

 

・セブンガー、ウィンダムなどのウルトラセブンのカプセル怪獣(ポ〇モンみたいなもん)が地球人側の戦力として登場

 

 

・怪獣やウルトラマンの力が込められたメダル(変身アイテム)

 

などです。

もちろんこれらは取っ掛かりとして素晴らしく良いものです。

私自身、前作のタイガが正直あまりハマらなかったんですがZのキャストで蛇倉正太(役:青柳 尊哉)というのを見て、「え?青柳さんで蛇倉?じゃぐら?ハッ!」ってなって俄然興味が出たクチです。

 

ですが実際見てみるとZの面白さってのは、過去作に頼ったようなものではなくてZ独自のものが多々ありました。

 

それが対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」の魅力です。

近年のウルトラ作品だと怪獣と本格的に戦えるだけの装備を持った組織自体ほとんど出てきませんでしたが、今作ではウルトラマンに頼らず平和を守ろうという部分でのドラマがあります。

そして隊員一人一人もかなりキャラが立っています。

まずは主人公でありウルトラマンZへの変身者であるナツカワハルキ(演:平野 宏周)

 

例えるなら、ちょっとバカなんだけど先輩からは可愛がられてよくご飯とか連れてってもらうタイプの新卒社員みたいなキャラです。

これ部活とか社会人経験ある方だったら共感できるんじゃないかと思うんですよね。

なんかかまってやりたくなっちゃう後輩っているじゃないですか。距離感近いんだけど生意気なのとは違って、礼儀とかはちゃんとしてるし常識ないわけでもないんだけどちょっとバカっぽいっていう。

私はけっこう好きなタイプですね。

ちょっと脱線しますが、ハルキのように礼儀とか挨拶をしっかりするというのは社会人やる上でめちゃくちゃ大事なことです。ちょっと仕事ができる奴でも、「おはようございます」の一言も言えないような奴は絶対信用されないですからね。

もし学生やちびっこでこれ読んでる人がいたら胆に銘じておいてください。

 

この真面目さと持ち前の優しさのせいで、街を守るために倒した怪獣が実は卵を守ろうとしていただけだったと気づいた時から戦うことに迷いを覚えるようになってしまいます。

過去作でも人間の身勝手さの犠牲になる怪獣みたいな話はありましたが、どっちかと言うと視聴者に投げかける感じが多くてそれを主人公自身がここまで考えるっていうのは珍しいのかなと思います。コスモスみたいな、そもそも怪獣の命は奪わないっていう独特なスタイルのウルトラマンもいましたが。

でもこれって考えてみたら当たり前のことですよね。

現実で例えるなら、もし自分にいきなり「素手でヒグマを殴り倒せる力」が身に付いたとして、じゃあ山から降りてきた熊を殺してくださいってなったら絶対ためらいますよね。やらなきゃ人々に危険があると分かっていても「他になんか方法ないんですか?」てなっちゃうと思います。

加えてハルキには、父親が自分や母親、無関係の人々まで怪獣災害から助けようとして命を落ちしてしまったという過去があります。そんな父親と、子ども(卵)を命がけで守ろうとするレッドキングの姿を重ねてしまったら戦いをためらってしまうのも無理ありません。

そういう葛藤を描いた上で、安易に結論を出すんじゃなくてZと二人で考えていこうっていうのは安っぽくならずいい落としどころだったと思います。まああんま引きずられても話のテンポが悪くなるんで難しいところですが、そこは今後の展開を見守っていきたいと思います。

ちなみにどうでもいいんですが、ガンマフューチャー変身時の口上「変幻自在、神秘の光」を言う時の「たぶん神秘っぽい表情のつもりなんだろうけど別にそんなに神秘っぽくはない顔」が好きです。

 

続いてハルキの先輩であるナカシマ ヨウコ(演:松田 リマ)です。

 

頼れる先輩キャラです。そしてゼット様ガチ恋勢です。

女性でありながら男相手でも負けなしの実力者で、自分よりも強い男としか付き合わないという鬼神乙女的考えを持っています。

最前線での戦闘要員としてセブンガー→ウィンダム→キングジョー ストレイジカスタムと乗り継ぎ、なんとゼットが苦戦した怪獣を撃破したこともあります。

ハルキが抱えている悩みっていうのはウルトラマンだからってわけではなく防衛隊に属している以上は避けられない問題ですが、ヨウコ先輩は既にその悩みを乗り越えた人でもあります。

「今この世界に怪獣の居場所はない」と割り切りながらも、だからこそ「ちゃんと命を奪う責任を負いたい」と覚悟を決めています。

ハルキが同じ結論を出すのかまた別の答えを見つけるのか分かりませんが、先輩としてしっかりハルキを導いてくれるでしょう。

ちなみにこれもどうでもいいですが、13話のエンディングで居眠りしてるハルキを見つけて、一瞬笑顔になるけどちゃんと厳しい表情を作ってから叱って起こすのがすごい好きですね。

 

次はオオタ ユカ(演:黒木 ひかり)

 

見た目はかわいいですが宇宙人や怪獣を解剖するのが大好きなマッドサイエンティストです。

ただの変人というわけではなく、怪獣との戦闘時には即座に弱点を分析して対応策まで用意するなど本物の天才です。対怪獣ロボットの開発にも大きく関わっています。

ハルキとの互いの態度から、立場は上っぽく見えますが年齢は実はユカの方が年下です。

ちなみにストレイジの主要4名の年齢は、

ハルキ 23歳

ヨウコ 24歳

ユカ 22歳

ヘビクラ 34歳

です。

 

そして4人目が隊長のヘビクラショウタ(演:青柳 尊哉)です。

他メンバーより一回り歳上なだけあって頼れる兄貴分的隊長です。

基本的に直接戦闘はハルキとヨウコ、作戦の考案はユカが行っているので直接目立った活躍をすることは少ないですが、大人の余裕をもって隊をまとめ、ハルキにも的確なアドバイスをするなどしっかり隊長してます。

一応この下大き目のネタバレなので反転しときます。

実は、というか大方の予想通り正体は地球人ではなく『ウルトラマン・オーブ』に登場した怪人『ジャグラス・ジャグラー』です。オーブでどういうキャラだったのか言い表すのは非常に難しいんですが、無理やり簡潔に言うなら超人気キャラクターです。詳細はオーブ観てください。あれもかなり面白いので。

なんの目的があって地球人を装ってストレイジの隊長をやっているのかは分かりませんが、今のところはしっかり責任感をもって隊長としての役目を果たしているようです。

他のメンバーと違ってウルトラ社会(?)の事情にも精通していて、ゼットの正体がハルキだと知っていることもあって、最も今回の物語を俯瞰的に観られている人物です。独自に現所の黒幕的存在であるセレブロ=カブラギを追ってもいますね。ゼットライザーをコピーした目的がただの趣味なのか、何か野望を隠しているのかは分かりませんが今後の動向が気になりますね。

ハルキやストレイジメンバーのことは普通に気に入ってそうなので本気で悪いことをしようとは考えていないと思いたいです。まあどう転んでも絶対面白くなるのがジャグラーさんなんですが。

そんな登場人物たちと、ゼットが助け合いながら成長していくドラマがウルトラマンZの一番の魅力だと思います。

もちろん、他にも遠藤正明さん玉置成実さんの主題歌とかロボットの活躍とかゼットのフォームチェンジとか戦闘演出とかゼットライザーのおもちゃがめちゃくちゃ楽しそうだったりとかいろいろあるんですが、その辺は自分で観て確かめてください。

 

以上!

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