デカダンスの第4話『transmission』の感想を書いていきます!
サブタイトルの『transmission』は、伝達・伝送とか伝導するって意味です。
どうでもいいですが世代的にはロックマンエグゼを連想しますね。
第4話 transmission
あらすじ
逃げ出したパイプを追って戦場へと飛び込んだナツメは、初めて《ガドル》と戦うことに。最初こそパニックに陥るナツメだったが、すぐにカブラギの教えを思い出し……。
脚本 : 瀬古浩司 絵コンテ : 佐竹秀幸 演出 : 大矢雄嗣 総作画監督 : 栗田新一 作画監督 : 若山和人
今回は新しい『デカダンスの秘密』はありませんでしたが、気になる単語もいろいろ出てきた上、「もう来週最終回なんじゃないか?」ってレベルのまだ4話とは思えない盛り上がりを見せています。
今回は先週カブラギの指導で戦うための特訓を始めたナツメの初めての実戦でしたが、その実力は「かの力」の戦士たちも目を見張るものでした。
遊び感覚だからか、へらへら戦っているうちにあっさり死んでしまったギアも印象的でしたね。一度死んだら終わりのタンカーとサイボーグが素体を使ってゲームしているだけのギアの差が表れていました。
戦場では、ナツメの憧れでもあった「かの力」に所属するタンカー最強の戦士「クレナイ」との出会いもありました。
素体を使っているギアに比べてタンカー出身の戦士は弱いのかなって思ってたんですが、全くそんなことはなさそうでしたね。
2話にあった過去の回想でマイキーが手を出してしまったチート行為の「リミッター解除」が、素体の感覚を生身に近づけるものだったので最初から生身のタンカーが強いのは、考えてみたらある意味当然だったのかもしれません。
身体の強度そのものはタンカーは素体に比べて弱いから基本的には戦闘に不向きだけど、センス次第でギア以上に戦うこともできるって感じですかね。
そしてクレナイにとってカブラギは憧れの存在だったということも分かりました。
正直整備の仕事をしているカブラギにあこがれる要素があるとは思えないので、ランカーとして活躍していた頃のカブラギのことをクレナイは知っているってことなんですかね。だいぶ見た目変わってますけど。
クレナイが何歳なのかは分かりませんが20代くらいだとしたら7年前までランカーとして戦っていたカブラギのことを知っていてもそれほど不思議ではありません。
わりと懐いている感じだったので、カブラギは戦士時代からタンカーと交流していたんですかね。今のところギアとタンカーの交流は全くなさそうに見えますが、7年前はそうでもなかったんでしょうか。それともカブラギが特別だったのか。
もしくは普通に戦士を辞めた後のカブラギと知り合って、何か憧れるようになった出来事があった可能性もありますが。
クレナイのスカウトでナツメはついに念願の「かの力」入りを果たします。
そして初めて参加するミッションの内容は、ついに見つかったガドルの巣「ネスト」への攻撃作戦です。
まだ4話なのにいきなり最終決戦です。
当初はカブラギもそんなナツメを応援していましたが、デカダンス司令官のミナトから衝撃的な事実を聞かされます。
・次のクエストは絶対に攻略不可能なレベルの高難度クエストで、ほとんどのギア部隊は壊滅する
・その後、デカダンスを救うヒーローとしてカブラギを含む伝説の戦士たちが帰ってくる
娯楽として戦っているサイボーグにとっては、これもデカダンスというゲームを盛り上げるための演出なんでしょうが実際に生きているタンカーたちにとってはたまったもんじゃありませんね。
サイボーグたちからしたらタンカーたちはほんとにゲームのNPCみたいな印象なんでしょうね。見下してるとか軽く見てるとかじゃなくて、本当になんとも思ってないみたいな。
本来タンカーは戦いに参加する必要はないので、自分で勝手に参加している以上自己責任ってこともあるんでしょうが。
それにしてもミナトとカブラギはかなりの信頼関係があるように見えますね。
カブラギがバグであるパイプを保護しているのを知っていたり、今回のように機密事項をミナトかたカブラギへさらっと話してしまったり。
もし今後カブラギがシステムと対立していくようになった場合、ミナトはどっちにつくのか気になりますね。
作戦の裏側を知ったカブラギはナツメに戦いに行かないよう説得しますが、ゲームの話をするわけにもいかないので納得されず口論になってしまいます。
このときカブラギの口から
「お前の知らないだけで巣なんて何度も見つかってる。そもそも巣なんて存在しない」
って言葉がありましたね。
このセリフからすると、タンカーたちの知っている歴史はやはり捏造されたものみたいですね。
人類が絶滅寸前な理由がサイボーグ側とタンカー側で食い違っていたのでなんとなく分かってはいたんですが。
そしてその後のナツメの回想では、父との思い出の中で「昔のデカダンス」という言葉が出てきました。
過去にもデカダンスがあったってことは、今のナツメたちの戦う世界はゲームらしく言うと
「デカダンス シーズン○○」
って感じなんですかね。
ナツメが過去にもネストが見つかっていたことを知らなかったのは、デカダンスが新しくなるのと同時にタンカーもガドルも新しく作り変えられてるからなんじゃないでしょうか。
タンカーは元々地球に住んでいて環境汚染に負けずに生き残った人間だと前回までは思っていましたが、こう考えるとサイボーグによって作り出された人工生命体の可能性が高そうです。
実際、生身ではなくアバター身体のはずのカブラギがタンカーに溶け込んでいるくらいなので、タンカーの身体を作るのは造作もなさそうです。
そしたら中身はどうなのかって話で、もちろん身体を作ったように高度なAIを作り出したと考えることもできますが、サイボーグたちと同様に別の生物の精神が入り込んでいる可能性もあります。
2話でバグとして処罰を受けたサイボーグが、頭から脳味噌みたいなものを取り出されてたので、ああいうのをサイボーグの身体ではなく直接生身の身体に入れられてるのがタンカーなのかもしれません。完全な憶測ではありますが。
ナツメは結局カブラギの強引な制止の甲斐もなく戦場に向かってしまいますが、バグであるナツメの存在によって本来は勝てないはずの戦いに勝ててしまうなんてころもあるかもしれません。
でもそうするとナツメというバグの存在がシステムにバレてしまいそうなので、本当にこれがガドルとの戦いとしては最終決戦で今後はシステムとの戦いになっていくって展開も考えられます。
普通に大敗を喫して命からがら生還して次のガドルとの戦いにつながるって可能性も全然ありそうですが、クレナイさんもカブラギと同じく中盤でナツメに想いを託して散っていきそうな雰囲気がぷんぷんしてるのでそのへんも気になるところです。
なんにしても、来週は大きく話が動きそうで楽しみですね(毎回)
以上!
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