2020/5/21からのリミットレギュレーション改訂、スキル『受け継がれる宝玉』の下方修正によっていわゆる【宝玉水晶機巧】デッキが大幅に弱体化すると予想されます。
水晶機巧―リオンがリミット2指定
スキル『受け継がれる宝玉』下方修正
変更前
変更後
手札の『水晶機巧―̪シストバーン』を墓地に送りつつ水晶機巧に多く見られる「自分のカードを破壊する効果」を宝玉獣に肩代わりさせられるので、初動を安定させるために採用されていたスキルですが、最初のターンに使用できなくなったことでかなり使いづらくなってしまいました。
元々ランク戦なんかではそこまで見かける印象なかったですが、大会なんかだとけっこう活躍していたそうです。
実際、ランク戦の人気モンスターカードランキング50の中に「クリストロン」モンスターは1体もいません。(2020/5/13時点)
なんで強いのにあんまり使われてないのかって言うと動きが複雑で使うのが難しいからだと思うんですが、実際に使ってみると思いのほか面白いデッキです。
何よりエースモンスターの『水晶機巧-グリオンガンド』がめちゃくちゃカッコいいです。
そして、【宝玉水晶機巧】が弱体化されるということで今、梶木漁太のスキル『海の伝説』と永続罠カード『海潜奇襲(シー・ステルス・アタック)』を使った【海水晶機巧】デッキに注目が集まっています。
私も最初は「コズミック・サイクロンで海除外されたらおしまいじゃん」って思ってたんですが、新規制後はコズサイの採用率は落ちるだろうし、そもそも潜海奇襲が使えなくても十分戦えるデッキでした。
デッキ構築の考え方とか、動かし方についてはyoutubeのつんつんさんの動画が勉強になります。(ぶん投げ)
この動画は規制発表前のものですが
私もこのデッキをパク…リスペクトして、新リミットにあわせて組んでみました。
結論めちゃくちゃ強いです。キング帯なのでアレではありますが、ランク戦で10連勝くらいしました。
デッキの強みについては概ね動画で紹介されている通りですが現段階で既にコズミック・サイクロンを使わない構築を試している人が多く、海潜奇襲が相手にとってかなりの脅威になっていたと思います。
シストバーンとサルファフナーが2枚ずつなのは、恥ずかしながら3枚持っていないからなんですが、それでも初ターン事故って動けないということはほぼありませんでした。
ただ、『水晶機巧―リオン』がリミット2入りしたのはやはり痛く、「もう1枚入っていればグリオンガンド出せるのに」って場面は多々ありましたね。
防御札としてクリボールを入れていますが、海潜奇襲で自分のモンスターを除外して場が開いてしまうことは多々あったので、手札から投げれるボールはかなり重宝しました。
先行でクジラ立てたら返しのターンでBFにぶん回されて為す術なくやられてしまうことがあったんですが「あ、これ理不尽ワンキル決めてくるデッキだな」って察したら、どうにかして相手ターンに『甲化鎧骨格(インゼクトロン・パワード)』をシンクロ召喚できる形を作った方がいいでしょう。そういう、相手のキャラ・スキルで使用デッキを予想して動く判断力も必要になります。
こいつの効果発動に成功さえすれば、とりあえずそのターン中にライフが削られることはありません。相手ターンにこれが出来るのは水晶機巧の大きな強みの一つですね。
このデッキで相手ターンにレベル6シンクロが出来るのは、場にレベル3『水晶機巧―リオン』と除外ゾーンにレベル3『水晶機巧―シストバーン』か『水晶機巧―スモーガー』を置いとく形ですね。
手札に
『水晶機巧―サルファフナー』か『スクラップ・リサイクラー』か『ジェネクス・ウンディーネ』
と
『水晶機巧―シストバーン』か『水晶機巧―スモーガー』
があればこの形は作れるので確率はわりと高いです。
今後の水晶機巧カードの強化についてですが、シンクロテーマなのでシンクロモンスターが増えるほど、EXデッキ枠が増えるほど強くはなります。
実は現状OCGに存在する「クリストロン」カードのうち、メインデッキに入るカードは既に全てリンクスに実装されています。
そしてEXデッキに入る「クリストロン」カードでは3枚リンクスに未実装のモンスターがいます。
それが
水晶機巧―クオンダム
と
水晶機巧―フェニキシオン
です。もう1枚のハリファイバーはリンクモンスターなので割愛します。
フェニキシオンは『クリストロン・インパクト』のイラスト手前に移っているモンスターで、相手の場と墓地の魔法・罠カードを全て除外するというグリオンガンドの対になるようなド派手な効果を持っています。クオンダムをS素材にする場合相手ターンにシンクロできるのも強力ですね。
召喚条件が、「Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上」という珍しい条件になっていますが、実はこれ遊戯王5D’s原作の後期に遊星がエースとして使用していた『シューティング・スター・ドラゴン』と似た条件です。
このシンクロモンスター同士でシンクロするのは、アニメだと「クリア・マインド」の境地に達すると使うことのできる「アクセル・シンクロ」と呼ばれているもので毎回流れる挿入歌の「Clear Mind」と合わせてめちゃくちゃカッコいい演出になっているので是非5D’s観てください。
このアクセル・シンクロをメイン戦術とするTG(テックジーナス)というテーマを使うキャラクタでアンチノミーというキャラがいるので、このキャラが実装されるタイミングくらいでシューティングスターやフェニキシオンも実装されるんじゃないかなと思います。
シンクロ同士でシンクロなんかやり始めたらEXデッキ枠を最低でも8枚とかにはしてもらわないとまともに動く気しないですけど。
ちなみに、グリオンガンドの「チューナーモンスター2体以上+チューナー以外のモンスター1体以上」という召喚条件は、ジャックの後期エースモンスター『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』と似たものになっています。こういう面でもグリオンガンドの対になっている感じですね。
攻撃力がだいたい5000に届き、効果破壊耐性を持つという化物みたいなモンスターですが、現状のリンクスでも『クインテット・マジシャン』とか『月光舞剣虎姫』みたいなもっと簡単に出せる化物モンスターがいるので全然出てきていいような気はしますね。イベントストーリーの進行にあわせて出てくるのかもしれませんが。
だいぶ脱線しましたが、そんなわけで海水晶機巧は新環境ではけっこう強いと思います(雑)
以上!
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