ラビュリンスを使ってみた感想【遊戯王マスターデュエル】

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新セレクションパック『ミステリアス・ラビリンス』で追加された新規テーマ『ラビュリンス』ですが、皆さんは使ってみましたか？

強さだけでなくイラストの可愛らしさ等も相まってOCGではかなりの人気テーマらしく、現在開催中のデュエリストカップでもそこそこ遭遇する印象です。

 

『ラビュリンス』は通常罠カードを駆使して戦うデッキですが、中心となる姫様、もとい『白銀の城のラビュリンス』がその居城『白銀の迷宮城（ラビュリンス・ラビリンス）』に罠を張り巡らせて騎士＝お客様をお出迎え（ウェルカム・ラビュリンス）するというイメージがコンセプトとなっています。

ちなみに「ラビュリンス」という言葉は、迷宮を意味するラビリンスと、姫様が持つ両刃斧＝ラビュリスを組み合わせた造語という説が濃厚らしいです。（ソースはwiki）

 

遊戯王OCG公式Twitterにて姫様の設定画も公開されていますが、夜なべして罠を考えて目の下にクマができてしまったり、騎士の前では高笑いしてるけど来てくれないと「スン…」と寂しそうにしていたり、とても可愛いですよね。

カードのイラストでも、召使い達がせっせとトラップを準備する様子（ラビュリンス・セッティング）や

せっかくのトラップをあっさりと騎士に突破されてしまう様子（フェアーウェルカム・ラビュリンス）

等が描かれています。これも非常に可愛いですよね。

こういう、カードイラストからキャラクター性が見えてくるデッキは眺めているだけでも楽しいものです。

 

そしてデュエルにおいての動きとしては、イメージ通り『白銀の迷宮城（ラビュリンス・ラビリンス）』が中心となり、『ウェルカム・ラビュリンス』で『白銀の城のラビュリンス』を特殊召喚することで基本的な盤面が整います。

『白銀の迷宮城（ラビュリンス・ラビリンス）』が場にある時は、

・「ウェルカム・ラビュリンス」通常罠カードに「フィールドのカードを1枚選んで破壊する」という効果

・「ラビュリンス」以外の罠カードに「手札・墓地から悪魔族モンスターを特殊召喚する」効果

を加えることが出来ます。

この「効果を加える」という特殊な処理が非常に強力で、チェーンが組まれるわけではないので元々の罠の発動を無効にしないと防ぐことができません。初見だと何が起きてるのか分からないと思います。私も自分で使っててよく分かりませんでした。

 

実際の使用例としては、『白銀の迷宮城（ラビュリンス・ラビリンス）』と『白銀の城のラビュリンス』が場にいる状態で『ドラグマ・パニッシュメント』で『旧神ヌトス』を墓地に落とせば、

・相手の場の攻撃力2500以下のモンスターを対象に破壊

・相手の場のカードを1枚選んで破壊

・相手の手札か場のカードを選んで破壊（手札の場合はランダム）

・手札・墓地の悪魔族モンスターを特殊召喚

というとんでもない効果を発揮し、更に自分のターンで『白銀の城のラビュリンス』の効果で再び『ドラグマ・パニッシュメント』を伏せることができます。

 

可愛くて強い、これは人気が出るのも頷けるというものです。

 

というわけで私も使ってみたんですが、感想を一言で言うとめちゃくちゃ難しいです。

 

罠主体のデッキというと、マスターデュエルでは「エルドリッチ」がまず思い浮かぶと思いますが、強力な永続罠を張って相手の動きを制限するあちらと違い、使い切りである通常罠を駆使する「ラビュリンス」では相手の一つ一つの動きを見極めて最も有効なタイミングを見計らってトラップを使う必要があります。

そして、デッキに採用する通常罠カードもその時々の環境によって最適なものを選んでいく必要があります。

 

例えばよくあるパターンだと、『烙印融合』を警戒していたら『ガーディアン・キマイラ』を融合召喚されて対象に取ることができず、為す術もないままこちらの盤面を壊されてしまったり。

こういう場合は、『次元障壁』でそもそも融合召喚させない等の対応が必要となります。

次元障壁を『白銀の城のラビュリンス』で毎ターン使いまわせば、強力な烙印デスピアも封殺できたりします。

しかし、もちろん相手は烙印デスピアだけではないのでどの罠をどれだけ採用すればいいのか繊細に見極めていく必要があります。

 

ハマれば非常に強力ではあるのですが、適当に罠を撃ってるだけではあっさりと突破されてしまうんですね。

 

さらに、マスターデュエルの現環境も向かい風です。

『ラビュリンス』と同時に実装された『神碑（ルーン）』がめちゃくちゃ流行っているせいで、今までは軽視されがちだったバック除去を積んでいるデッキも非常に多いです。

コズミック・サイクロンなんかもよく見かけるほどです。

 

これが残念ながら『ラビュリンス』にもぶっ刺さっちゃうんですよね。

 

さらに、『ラビュリンス』の動きは基本的に通常罠で場のモンスターを除去することで回っていくので、モンスターを積極的には出してこないし出てきても対象に取る効果を無効にしてくる『神碑』に対してはかなり動きづらいです。

そもそも罠主体のデッキは持久戦になることも多いので、デッキ破壊をしてくる『神碑』は天敵と言えるかもしれません。

ただ、一応『神碑』に対して致命的になるメタカードも存在しています。

それが『暗黒の侵略者』です。

かなり古いカードですが、「相手は速攻魔法を発動できない」という『神碑』を意識しているとしか思えないようなピンポイントメタを持っています。

リリースが2体必要な最上級モンスターなので一見出しづらそうですが、実はラビュリンスではわりと簡単に出せます。

手順は、

『白銀の迷宮城（ラビュリンス・ラビリンス）』が場にある状態で

『悪魔の技（デーモン・グリッチ）』を発動するだけです。

デッキから『暗黒の侵略者』を墓地へ送り、そのまま『白銀の迷宮城（ラビュリンス・ラビリンス）』の効果で特殊召喚できます。

『神碑』が憎くてたまらないなら採用を考えていいギミックだと思います。



総じて現状では、中堅以下のデッキに対しては強いけど、環境上位デッキにはかなり分が悪いデッキという印象ですね。DLv.17～19を行ったり来たりしています。

先攻ならまだ何とかなっても、後攻取るとどうしようもなくなることが多いです。まあそれはどんなデッキでも大なり小なりそうなんですが。

上手な人が使えばもっと強いのでしょうが私にはまだそこまでの力はないです。

 

ちなみに、あまりにも相手がバック除去を連打してくるのでこちらも対策して『やぶ蛇』を3枚生成してブチ込んだら、なぜか途端に除去されなくなりました。

なんなんでしょう。マーフィの法則というやつでしょうか。

 

今は、『烙印融合』を使って『竜騎士ブラック・マジシャン』を出して魔法罠を守ったり、『ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン』で罠を使い回す方針でこんなデッキを組んでいます。

『ドラグマ・パニッシュメント』で『烙印竜アルビオン』を墓地へ落とすことで『烙印追放』をサーチできるので、意外と相性いいんですよね。『烙印融合』をサーチしても次のターンまで待たなきゃ使えないのは微妙なんですけど。

あと『ウェルカム・ラビュリンス』を使った次のターン終了までは悪魔族以外出せないのも注意が必要です。

 

そんな感じでした。

「ラビュリンス」はマスターデュエルでは未実装の紙の新規カードでかなり強化されてるなんて噂もあるので、今後に期待しつつもうちょっと頑張って構築やプレイングを練っていきたいと思います。

 

以上！

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