『対象に取る効果と取らない効果とは?』チュートリアルで教えてくれない基本ルール講座⑥【遊戯王マスターデュエル】

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遊戯王 マスターデュエル_20220119212415

今回は、タイミングを逃すと並んで代表的な遊戯王の難解要素「対象を取る」についてお話ししていきます。

遊戯王カードの中には、「このカードは効果の対象にならない」とか「このカードは対象を取らない効果を受けない」とかって文言が時折出てきます。


では「対象」という日本語の意味を調べてみましょう

【対象】たいしょう
1 行為の目標となるもの。めあて。「幼児を対象とする絵本」「調査の対象」

2 哲学で、主観・意識に対してあり、その認識や意志などの作用が向けられるもの。

weblio辞書より

それほど難しい言葉ではないですね。小学生くらいの子供でもきちんと理解できると思います。

次に「トロイメア・ユニコーン」「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」という2体のモンスターの効果を見てください。

日本語の意味通りに解釈すると、特定のモンスター1体に対して効果を発揮するのでユニコーンもシュライグも同じく対象を取る効果のはずです。

しかし、日本語で言う「対象に取る」と遊戯王で言う「対象に取る」は意味が異なり

ユニコーンは対象に取る効果
シュライグは対象に取らない効果
となります。

あまり好きな言い方ではないんですが、これに関してはもう「コンマイ語」としか言いようがありません。
言語が違えば同じ響きでも意味が異なるのは当然です。
「ちんちん」がイタリア語だと「乾杯」を意味するようなものですね。

 

では遊戯王で言うところの「対象に取る」「対象に取らない」がどう違うのかと言うと
・効果発動時に対象を指定する
 ⇒対象に取る効果
・効果発動時に対象を指定しない(効果解決時に指定する)
 ⇒対象に取らない効果
という違いになります。

例えば相手の場にモンスターAとモンスターBがいて、罠カード「弩弓部隊」が伏せられていたとします。


そこで自分が「ユニコーン」をリンク召喚してモンスターAを破壊しようとしたところで弩弓部隊をチェーンされた場合


チェーン1:モンスターAを対象にユニコーンの効果発動
チェーン2:モンスターAをリリースしてユニコーンを対象に弩弓部隊発動

チェーン2解決:弩弓部隊の効果でユニコーン破壊

チェーン1解決:ユニコーンの効果は対象不在で不発

とユニコーンの効果が無駄になってしまいます。

 

一方、これがユニコーンではなくシュライグだった場合。

チェーン1:シュライグの効果発動

チェーン2:モンスターAをリリースしてシュライグを対象に弩弓部隊発動

 

チェーン2解決:弩弓部隊の効果でシュライグを破壊

チェーン1解決:シュライグの効果でモンスターBを除外

ということができます。

 

そして『オベリスクの巨神兵』のような「このカードは効果の対象にならない。」という効果を持っているモンスターは、ユニコーンのような「対象を取る効果」は受けないけれどシュライグのような「対象を取らない効果」は受けてしまいます。

オベリスクのように「対象を取る効果」に対して耐性を持つモンスターの方が「対象を取らない効果」に対して耐性を持つモンスターよりも数が多く、また上に書いたような臨機応変な使い方もできるので基本的には「対象を取らない効果」の方が強いとされています。

 

それが対象を取る効果なのかそうでないのかは初見だと見分けが難しいかもしれませんが、コストと同じで対象を指定しているのが「~して発動する」のような文言の前か後かでおおよそ分かります。

あとは「選んで」という文言があった場合も「対象を取らない効果」です。

日本語的には「選択する」も「選ぶ」も同じ意味ですが、遊戯王では違います。

そういうものだと受け止めましょう。

 

以上が対象を取るについてのお話でした。

ではまた

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