2022年夏アニメも一通り出揃ってきましたね。
今期も面白い作品がたくさんありますが、その中でも特に私がハマっているのが第4期を迎えた人気作品『オーバーロード OVERLOAD』です。
オーバーロード
あらすじ
時は2138年。
一大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》はサービス終了を迎えようとしていた。
プレイヤーであるモモンガも仲間と栄華を誇ったギルドで一人静かにその時を待っていた。
しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。
突如として意思を持ち始めたNPCたち。
ギルドの外には見たこともない異世界が広がっていた。
現実世界ではゲーム好きの孤独で冴えない青年が、骸骨の姿をした最強の大魔法使いとなる!世界を掌中におさめる死の支配者、ここに光臨!!
「ゲームの世界に転移してしまった」という今や毎クールのように見かけるようになった「あぁ、またそういうやつね…」的作品ですが、その中でもこの『オーバーロード』が特異である理由としてまず挙げられるのが、圧倒的な「情報量」だと思います。
キービジュアルの時点でも各キャラクターの方向性がバラバラでバラエティに富んでいるのが分かりますよね。
主人公アインズが人間時代にプレイしていたゲーム『ユグドラシル』はギルドを組んで仲間と共に拠点を作り上げて戦うオンラインゲームでした。
その仲間たちは皆それぞれの生活のためにゲームを引退し去ってしまいましたが、アインズは一人で異世界転移してきたわけではなく、仲間たちが遺したNPCたちと一緒に転移しています。
このNPCは、廃ゲーマーたちがこだわり抜いて作り上げたキャラクターなのでちょっとだけしか登場しないキャラであっても一人ひとりがやたらと詳細な設定を持っています。
それがビジュアルや言動にも色濃く表れているので、短い登場時間でも強烈に印象に残ります。
また、転移してきたNPCだけでも大量にいますが、もちろんそれだけではなく異世界の現地人もたくさん登場します。
それらもNPCたちの相手をしていくだけあって濃いキャラクターばかりなので見ているだけでも飽きません。
子供の頃に生き物図鑑とかファーブル昆虫記とか読むのが好きだった人とかいると思うのですが、たぶんそんな感じです。
そしてストーリーの構成にも、特徴的な点がありますね。
それはアインズたちの陣営以外にも、現地人である冒険者や兵士、亜人の一族などが主人公的な立ち位置になることがあるということです。
基本的にはアインズたちは最強の存在なので戦闘をすれば一方的に勝ってしまい、単調なストーリーになってしまいますが、他者の視点からアインズたちが強大な敵(あるいは味方)として描かれることで壮大なドラマになってきます。
ではアインズ陣営の話はつまらないのかと言うと勿論そんなことはなく、アインズを尊敬する部下たちと、そんな部下たちの期待を裏切るまいと立派な支配者を演じて四苦八苦するアインズのすれ違いコント的な掛け合いは笑えるし、決める所はきっちりと決めるカッコよさもあります。
4期は特にそのコント的な部分が声優さんの迫真の演技やアニメならではの演出も相まってかなり面白くなっていると感じますね。
有能なのにアインズ様の天然のせいでやることが悉く裏目に出て勝手にビビり散らかすジルクニフすこです。
オーバーロードは有能キャラをちゃんと有能に描いた上でかわいそうなことにさせるのも上手な気がします。
アニメは各種配信サイトで観ることができますが、最速配信のdアニメストアとabemaが特におすすめになります。
そしてアニメで気に入った方は、是非原作小説も読んでみてください。
アニメだと細かい心理描写とか各々のキャラクターの行動についての説明が端折られていることもあるので、アニメで観た部分でも「そういうことだったのか」と新しい気づきがあって充分楽しむことが出来ます。
アニメ4期では10巻~の内容になっており、最新の4話で10巻の内容がほぼ終了。
12、13巻の内容は劇場版でやるようなので、OP映像等から判断しても第4期の残り話数で11巻と14巻の内容が描かれると思います。
是非小説版を読んで予習・復習してみてください。
私は元々3期までのアニメを観てはいたもののハマってると言うほどではなかったのですが、4期が始まってからyoutubeのおすすめにやたらとオーバーロードの解説・考察動画が表示されるようになって、「気になるけどアニメのネタバレは嫌だな」と思い、じゃあもう原作読んじゃおうと思った結果深みにハマってしまいました。
また睡眠時間を犠牲にして10~14巻を数日で一気に読んでしまい寝不足です。皆さんも気を付けてください。
以上!
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