10/14から始まった新イベント・レギュレーションデュエル「リンク Reg.」ですが、皆さん楽しんでいますか?
僕は苦しんでいます。
これまでリンク召喚だけで戦えるようなデッキは使っていなかった上に、今回はレンタルデッキも用意してもらえなかったのでデッキ選びの時点から難儀していたのですが、実は前々から組んでみたいと密かにカードを集めていたデッキがありました。
それが『騎甲虫(ビートルーパー)』デッキです。
このカッチョイイカブトムシを一目見た時から、このモンスターを活躍させるデッキを組んでみたいとときめいてしまい、ジェムを集めてはシコシコパックを剥いてきました。
ビートルーパーには融合モンスターの『超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス』という最終兵器もいますが、
出せたら出す的なやつで基本的な動きはリンク召喚だけで出来るので今回のイベントにはまさにうってつけです。
というわけで組んだデッキがこんな感じ
下級ビートルーパーは自身や仲間を特殊召喚する効果があるので容易にリンク素材を揃えることができます。
「騎甲虫」という名前のイメージ通り、虫たちが軍隊のように結束して戦うわけですね。
昆虫族さえ揃えればリンク召喚は出来るので、今回のデッキではさらにB・F(ビーフォース)も加えて展開力を増しています。いわば多国籍軍です。
そして昆虫族モンスター2体で出せるリンク2『騎甲虫アームド・ホーン』は手札の昆虫族を召喚することができるので、更に展開を広げることができます。
そしてもう1体のリンク2モンスター『甲虫装機(インゼクター)ピコファレーナ』をリンク召喚します。
ピコファレーナの効果でアームドホーンに『共振虫(レゾナンス・インセクト)』を装備し、
リンク2モンスター2体で切り札であるリンク4『大騎甲虫インヴィジブル・アトラス』をリンク召喚していきます。
さらに墓地に行った共振虫のサーチ効果や、騎甲虫アームドホーンの自己蘇生でさらに展開し、インヴィジブルアトラスの効果でデッキから『騎甲虫スティンギー・ランス』を特殊召喚。
スティンギーランスの効果でデッキからカウンター罠『騎甲虫空殺部隊(ビートルーパー・フロート・スティング)』をサーチして相手ターンに備えます。
この『騎甲虫空殺部隊』は、自分フィールドにビートルーパーがいるときに発動できて、「ノーコストで相手モンスター効果を無効にして破壊できる」という、各テーマでよくあるカウンター罠です。
しかしそれだけではなく、自分エンドフェイズに場に攻撃力3000以上のビートルーパーがいれば、墓地の昆虫族を除外することで墓地から場に伏せることができるという再利用効果を持っています。
しかも、たいていの場合こういった再利用をすると次に墓地に行くときに除外されてしまうというのがありがちなパターンですが、『騎甲虫空殺部隊』は普通に墓地に行くので毎ターン再利用することもできます。非常に強力ですね。
これがビートルーパーの基本的な動きになります。
上手く回ればこのように、リンク4であるインヴィジブル・アトラスを3体も出すほどの超展開をすることができます。
なんですが、デッキとしては正直に言って弱いです。
上の盤面でもなんとこの後負けました。
その最大の理由は昆虫族リンクモンスターの絶妙な弱さです。
インヴィジブル・アトラスやアームドホーンは「このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない」という効果を持っており、展開に使う下級昆虫族モンスターにも「この効果を使ったターン昆虫族モンスターしか特殊召喚でいない」とった効果を持つ者が多いです。
なので必然的に昆虫族以外のリンクモンスターを使うことができません。
でも昆虫族のリンクモンスターって、そもそも数も少ないし強そうなモンスターが全然いないんですよね。
なんと、驚くべきことに相手の場に触ることが出来る効果を持つモンスターが1体もいません。
他のデッキだったら、『アクセスコード・トーカー』等で相手の盤面を更地にした上で超攻撃力で一瞬で勝負を決めることができるかもしれませんが騎甲虫デッキでは不可能です。地道に攻撃していくしかありません。
そして、最大の攻撃力を持つ『大騎甲虫インヴィジブル・アトラス』は残念という他ない微妙な性能をしています。
「相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない」という耐性自体は非常に強力で、特にこのリンク限定イベントではほとんど除去されることがありません。普通のランク戦だったらミラジェイドあたりに一瞬で処されるけど。
しかし、いくら効果に対する耐性があっても攻撃力3000ではあっさりと戦闘破壊されてしまいます。
まずどんなデッキでもよく見かける『アクセスコード・トーカー』は基本的に攻撃力5300で出てくるので攻撃力2000アップの効果を使ってさえ歯が立ちません。
体感でこのイベント中一番遭遇率の高い『海晶乙女(マリンセス)』デッキから出てくる『海晶乙女グレート・バブル・リーフ』も自身の効果で攻撃力を3200に上げてくるので倒せないし、他のリンクモンスターもフィールド魔法の効果でいろいろ装備して余裕で3000以上まで攻撃力を上げてきます。
さらに、これまたよく見る『Evil★Twin’s』デッキから出てくる『Evil★Twin’s トラブル・サニー』は素で攻撃力3300あるのでいとも簡単に殴り倒されます。
インヴィジブル・アトラスには自身の攻撃力を2000上げる効果もありますが、起動効果なので自分のメインフェイズにしか使えずターン終了時には戻ってしまいます。
『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』で永続的に攻撃力を毎ターン1000ずつアップさせることもできますが、
インヴィジブルアトラスの「相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない」耐性が攻撃力3000以下でないと適用されないので今度は効果で簡単に処理されてしまいます。これでは本末転倒です。
おそらく名前に「インヴィジブル」とあるように、普段は目に見えず攻撃するときだけ姿を見せる的なイメージで効果をデザインされたと思われ、そういう設定的な部分が効果に反映されているのは個人的に大好きなんですが、それでもこんな縛りなくてよかったんじゃないかと思ってしまいます。
せめて、「昆虫族しか特殊召喚できない」制約だけでもなければいいんですけどね。
他の種族のエースモンスターと比較しても極めて理不尽なデメリットを付けられているように感じてしまいます。
そして頼みの綱のカウンター罠『騎甲虫空殺部隊』は、1ターンに1回しか使えないので全く妨害の手が足りません。
一応、汎用除去の魔法・罠もいくつか採用してみましたがその分初動の安定感が落ち、展開と除去・妨害を同時にこなしてくる他デッキに比べるとどうしても見劣りします。
さらに、この問題はリンク限定イベントだからというわけでもなく、融合モンスターの『超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス』が使えたとしても根本的な解決にはならないというのが一層哀愁を漂わせます。
というわけで騎甲虫(ビートルーパー)デッキを使ってみた私の個人的な評価をまとめると、
・後攻取ったら巻き返すことができない
・先攻取ってもたいした妨害は立てられない
・攻撃力3000以上を出せないデッキに対しては無双できる
という感じでした。
しかし展開力自体は目を見張るものがあるので、「このデッキはどうすれば強くなるのか」という答えは明確で「強力な昆虫族リンクモンスター」さえいれば化けうると思います。
例えば、『アクセスコード・トーカー』がもし昆虫族だったらそれだけでも環境上位デッキに肉薄できるでしょう。
あまり詳しくは知りませんが、OCGでは最近の新パックで昆虫族強化の波が来ているらしいのでマスターデュエルでも今後の強化に期待したいですね。
以上!
コメント
リンクregは大型リンク一体でターン回すデッキがほとんどなので壊獣が最強です
そしてその怪獣を自由に持ってこれるのがビートルーパーもとい共振虫の強みなので使いまわしてスティンギーと壊獣を手札に抱えられるようにしましょう。(自分はクモグス2枚入れてます。最悪スティンギーで相打ち取れるので)
強脱やサンボルなどの汎用除去は切り捨て、ニードル3積みして安定性を取る方がいいです
先行でアトラスとパピヨンを立て、伏せにカウンター罠
手札にスティンギーか増g、応戦するgなどのいずれかを抱えられれば妨害数としてはそこそこになるはずです
あとはハガクレミノやアウスを採用すればニビルのトークンや相手の墓地の増gを利用してリンクを稼げます
アトラスが除去させられたあとにパピヨンから繋いでアクセスドーザーを決めればまぁまぁ勝てます
昆虫族にいい新規が来ることを自分も願ってます
コメントありがとうございます!まるで昆虫博士ですね。
参考にさせて頂きます!
インヴィジブルじゃなくてインヴィンシブルなので不可視の攻撃ってよりは無敵のアトラスっぽいです
本当ですね、勘違いしちゃってました。ありがとうございます。
でもそうなると余計に攻撃力上がると無敵じゃなくなる意味分かんないですね…