3月9日発売の別冊少年マガジン4月号収録の、進撃の巨人第115話の感想です。
今回もまた、衝撃的な展開の連続でした。
起こった出来事や分かったことをまとめると、
①リヴァイ死亡(?)
②ジーク復活
③ジークの回想、エレンとの会話
④ピーク登場
て感じですね。
①については、けっこうあからさまですが死んだと言っているのはハンジだけで、その後逃走するときも連れて行っているので、おそらく生きているでしょう。ただ再起不能レベルの瀕死状態ではありそうです。
②は、これまでにはなかった新たな巨人の能力によるものですね。下半身が千切れ飛んで死亡寸前だったジークが、無意識に近くにいた少女を巨人化させ、その巨人が体内にジークを取り込むことでジークの身体を再生させたような感じでした。これまで実態の分からなかった「道」をジークが認識したような描写がありました。これが「瀕死のジークが復活した」という以上の意味があることなのかは分かりませんが、もしかしたらエレンもこれまで明らかになっていない力を隠しているかもしれません。
③が今回一番重要だったと思うんですが、ジークの目的、真意がこれまで以上にハッキリしました。
「王家」と「始祖の巨人」の「不戦の契り」の抜け道は、「始祖の巨人」の力を持った別人に「王家」の血を引くものが接触することで、「始祖」の力のみを引き出すというものでした。これまでの流れから言っても、まあそうだよねって感じですね。重要なのは、このとき「王家」の血を引く者はあくまで「鍵」でしかなく、力の使い方を決めるのは「始祖の巨人」の力を持った方、ということですね。
なのでジークは信頼できるものに始祖の巨人を託そうとしており、現状「安楽死計画」の実行においてエレンは信頼できるとみなされています。ただ、表面上エレンはジークの計画に賛同しているようなことを言っていますが、やっぱり裏切る気だと思います。
ジークがエレンを信頼している根拠に、エレンのことを「自分と同じように父親に利用されたかわいそうな弟」と思っているからというのがあるでしょう。ジークはそう思い込んでいますが、実際にはエレンの境遇はジークとは全く違いますよね。両親にそろって道具扱いされていたジークと違い、エレンは両親、特に母カルラからは真っ当に愛されていました。アニメ3期のラストらへんのキース教官の回想でもよくわかります。
これまでのエレンの言動と「安楽死計画」は噛み合っていないですし、エレンのジークへの言葉は信頼を得るための演技で「始祖の力」を別のことに使おうとしていると考えた方がしっくりきます。
④ですが、今更ピーク1人が出てきたところで何ができるのかは不明です。銃を向けてもエレンには意味はないはずですが、ピークもバカキャラではないので出てきたからには何か勝算があるんだろうとは思います。
ピークの狙いとは別に、ここで出てきた意味という点で予想すると、リヴァイとつながってくるんじゃないかと思います。リヴァイは少なくとも何もできない瀕死状態ではありますが、生きているとしたらまだ役割があるはずです。しかしあの状態から復活するとなると巨人になるくらいしか方法はないでしょうが、ただ巨人になるだけでは自我のない無垢巨人になってしまいます。
現在壁内にいる知性巨人の力を持つ者はエレン、アルミン、ジーク、アニ、ピークです。エレン、アルミン、ジークは物語上重要な人物で、アニは未だに結晶状態ですが、ピークなら食べられるのにちょうどいい(?)存在な気がします。アッカーマンであるリヴァイが巨人になれるのかは謎ですが、この予想はけっこういい線いってるんじゃないかなって思います。
ここ最近はジーク・リヴァイが話の中心でしたが、次回はエレンがメインっぽいのでまたいろんな新事実や急展開が見られそうで楽しみです。
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