【SSSS.GRIDMAN】第10話感想

SSSS.GRIDMAN

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第10話 崩・壊

あらすじ

アカネが学校を休み始めてから1週間が経った。平穏な日々が続く中、アカネが作り出した最後の怪獣も、あっさりとグリッドマンに倒されてしまう。

冒頭の六花たちの話、いわゆる世界5分前仮説ってやつですね。僕もこういう想像をすることがたまにありますが、アカネに作られた世界に生きていると分かった六花たちには深刻な問題ですよね。ですが結局、最初は怖がっていた内海が気にしてもしょうがないと普通に試験勉強するところなんかはある意味リアルでした。

今回のアカネ

前回同様BGMのない場面が多く、前回にも増してアカネの悲壮感が痛々しかったです。怪獣を作る意欲も薄れ、学校に行く気力もなくしてしまっています。アレクシスに催促されて作った怪獣はこれまでの怪獣と比べるとあまりにも雑な造形です。名前も「ナナシA」と、これまでのアカネの怪獣に対する熱意からは考えられない適当さです。

「ナナシA」はあっさりやられてしまいますが、「ナナシA」の中から出てきた「ナナシB」は非常に強力な怪獣でした。

怪獣は「アカネの悪意そのもの」とされているので、この怪獣もアカネの心が形になったものなのでしょう。今までは怪獣をデザインするという怪獣への愛や情熱のようなもので覆っていたガワがはがれて、アカネの心がそのまま剥き出しになったような感じです。街を管理する怪獣を倒して回っていたのもアカネの自暴自棄になった心を反映したのでしょう。フルパワーグリッドマンの合体を少しずつ剥がしていく姿はエヴァの捕食シーンを彷彿させる恐ろしいシーンでした。

ナナシBの奮闘にも関心がない様子のアカネでしたが、偶然にも裕太の変身する場面を目撃したことでやる気(?)を取り戻し直接裕太を刺しに来るという掟破りの暴挙に出ます。これまでもアンチくんに裕太を直接攻撃するよう命じたことはありますが、自ら手を下しに来るとは意外でした。それだけ精神的に追い詰められていたってことなんでしょう。

気になるのはこの後の展開です。裕太がこのまま退場なんてことはないでしょうし、たとえグリッドマンを排除できたとしてもアカネにはもう怪獣を作り出す意欲の世界を管理するモチベーションも残っていないように思えます。そうなるとまだ真意は明らかになっていないアレクシスの思惑とはずれてくるでしょう。

また、刃物を使って直接的な手段をとったことから神様と言ってもアカネには直接的な戦闘能力はないようです。直前まで自暴自棄だったことから突発的な犯行に思えるので特に準備はしてきていないでしょうし、新世紀中学生がこのまま黙ってアカネ帰すわけがないので絶体絶命のピンチに思えます。アンチくんはグリッドマン側についてしまったので、アカネのピンチを救えるのはもうアレクシスしかいません。

とするとついにアレクシスが裕太たちの前に姿を現すということで、次回はこれまでの謎が一気に明らかになる展開になりそうです。

グリッドナイト

今回最大の見せ場は、敵であったアンチくんがグリッドナイトとして覚醒する場面でしょう。原作『電光超人グリッドマン』で武史が変身する予定だった「カーンナイト」という没設定を流用したもののようです。「お前を倒すのはこの俺だ」みたいなベジータムーブ的感じなので完全に仲間になったというわけではなさそうですが、おそらくもう敵対することはないでしょう。

面白かったのが、グリッドマンが一方的にやられてしまった怪獣にグリッドナイト=アンチくんが勝てた理由です。

グリッドマンたちは『怪獣の動きが読めない=アカネの心が読めない』一方、アンチくんは『怪獣の動きが読める=アカネの心が読める』という対比は、今後アカネと和解するための重要な鍵になりそうです。アンチくんと距離の近い六花やキャリバーさんの立ち回りにも注目です。

本作は全12話との噂なので、気づけば残り話数も2話しかないということになります。

もともと実写版の感想をメインで書いてたはずなのにアニメの方が先に終わってしまいそうですが、この人気なのでアニメ終了後もなんらかの展開があると信じて感想記事は続けていきたいと思います。

ではまた、11話の感想で!

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