※2023/10追記
いろいろグダグダ言っていましたが、アマゾネスも工夫次第で環境デッキと渡り合っていくことが十分可能でした。
・2023/5 (ティアラメンツ元気ピンピン環境) アマゾネスでWCS 1st突破
https://okazlife.com/masterduel-97-14749
・2023/10 (クシャトリラ元気ピンピン環境) アマゾネスでDC1st突破
https://okazlife.com/masterduel-102-14896
・2024/1 まだまだマスター帯で戦える
パワー不足のデッキにテーマ外のカードを加えてサポートしようとすると、サポート役の方が強すぎて本来使いたかった方のカードの存在意義を見失ってしまうという本末転倒なことが起こりがちですが、アマゾネスに関しては女帝王の攻撃力3200~5200の2回攻撃という圧倒的決定力や、なんやかんや対応力のある『アマゾネスの急襲』による除去などちゃんと「アマゾネスじゃないとダメだった」という勝ち方をしやすいのが魅力です。
今後もアマゾネスデッキの可能性は継続して模索していきたいですね。
新パック「ブレッシングス・オブ・ネイチャー」にて新規アマゾネスカードが追加されてから、ここしばらくアマゾネスデッキを使い込んできていろいろ分かってきました。
イシズと組み合わせたり春化粧と組み合わせたりいろいろ試して先月には一応滑り込みでダイヤ5まで到達し、そこそこやれると自信をもって5月のランク戦にも挑みましたが…
結論から言うと、アマゾネスで今のランク戦を勝っていくのは非常に厳しいです。
いや、みなさん「知ってた」って思うかもしれませんが、みなさんが思っている以上に厳しいです。
5/1の配信の後も10数時間ランク戦に挑んで、自分の中で明確になってきたことがあるのでその整理のため、また、何人いるのか分かりませんがアマゾネス愛好家の方々のために共有しておきたいと思います。
まず現在の環境で避けては通れないイシズティアラメンツについて。
アマゾネスで戦って実感したイシズティアラメンツの一番の強みは「リソースの途切れなさ」です。
ティアラメンツは基本的に、カードを墓地に送ることで動き出します。
普通のデッキであれば、一度効果を止められるとその分手札が減っていきますが、ティアラメンツの場合は墓地に送られたカードが別の効果を発動し何故か手札が増えていきます。
分かりやすく言うと、初期手札5枚から普通のデッキが-1しながら動くとすると、ティアラメンツは+1しながら動きます。
そしてひとたび効果が通ると、そこから連鎖的に次々に新たな効果が発動し手が付けられなくなります。
なのでたとえ手札誘発をたくさん握っていて2回3回妨害したところで、ほとんど意味はありません。逆に誘発打った次の自分のターンに使える手札がなくて摺りつぶされます。
なので誘発を使うなら、1枚ずつにちまちま対処するのではなく、『増殖するG』や『ディメンション・アトラクター』等の一撃でそのターン中に渡って効果を及ぼすカードでなければ効果は薄いです。
このへんが「ティアラメンツに勝てるのはティアラメンツだけ」と言われる所以なのかなと思います。
手札誘発で先行制圧を止めるのが難しいので、相手の制圧盤面を押し返せるだけの並外れた展開力が必要で、それができるのはティアラメンツだけということですね。
先攻が取れた場合は、永続罠や永続魔法・フィールド魔法で対抗する手があります。
ティアラメンツは「墓地に送られることで効果を発動する」という分かりやすい特徴があるので対策を思いつくのは簡単で、
墓地での効果の発動を封じる
『ソウルドレイン』
『王家の眠る谷ーネクロバレー』
そもそも墓地に送られるカードを除外してしまう
『次元の裂け目』
『マクロコスモス』
等ですね。
しかし残念なことに、アマゾネスもそこそこ墓地を使うテーマなのでこれらのカードは採用しづらいというミスマッチがありました。
さらに、ティアラメンツ以外のデッキが積んだこれらのカードがアマゾネスにもぶっ刺さってしまうという悲劇もありました。
一応、アマゾネスには『アマゾネスの金鞭使い』という攻撃することで毎ターン相手の魔法罠を割れるPカードがあるのである程度は対抗できるのですが、
「エクソシスター」や「ふわんだりぃず」等のそもそも強いデッキに対しては割となすすべがなかったです。
そう、「ティアラメンツ」圧倒的一強環境と言っても、他のデッキも普通にいるんですよね。
ティアラメンツ対策で積んだカードがほとんど役に立たなくなるのでそうなった場合、元々のデッキが持つパワーでのぶつかり合いになります。その辺はまた下で詳しく書きますが、まあ勝てないです。
他にそこそこ使えたティアラメンツ対策カードとしては
『暗闇を吸い込むマジックミラー』
『サモンリミッター』
『カイザーコロシアム』
あたりでしたね。
『サモンリミッター』『カイザーコロシアム』に関してはこちらの展開も抑えなければいけなくなるので使い方が難しいですが、この辺のカードはティアラメンツ以外のデッキに対しても刺さることが多い上に影響も大きいのでかなり有用に感じました。
しかし、ティアラメンツには『壱世壊を揺るがす鼓動(ティアラメンツ・ハートビーツ)』というバック除去や
インチキフィールド魔法の『壱世壊=ペルレイノ』があるので一瞬で破られることも多かったです。
さらに、闇属性や融合召喚や墓地利用を防いでも、なぜか特殊召喚できるレベル4がめっちゃいるので簡単にランク4を立ててきてアーゼウスが出てきます。本当に終わってます。
そんな感じで、ティアラメンツに関しては現状OCGでガチガチに規制されているのにまだまだ元気という話が納得できるぶっ壊れっぷりでしたね。
アマゾネスの新規モンスターである『アマゾネスの戦士長』は場に「アマゾネス」モンスター以外がいると特殊召喚できず、デッキから「アマゾネス」魔法・罠か『融合』をセットする効果を使った場合はそのターン「アマゾネス」以外は攻撃できなくなるという制約があります。
同じく新規モンスターである『アマゾネス霊術師』は、自身を特殊召喚する効果を使ったターンは「アマゾネス」以外をEXデッキから特殊召喚できなくなります。
なぜこの厳しい制約を少しでもティアラメンツにも分けてあげられなかったんでしょうか。
同じパックでやっていいことではありません。
そんなティアラメンツ環境でのアマゾネスの立ち位置についてですが、同じ地属性・戦士族テーマで収録されているシークレットパックも同じということでよく比較されがちなのが「ウォークライ」ですよね。
某配信者さん、いや、カードショップオーナーさんがウォークライデッキでダイヤ1という偉業を達成したのは私も観ていました。本当に凄いですよね。
しかし「ウォークライ」と「アマゾネス」には実はかなり大きな違いがあります。
まず、「ウォークライ」と違って「アマゾネス」は中途半端に展開するし中途半端に墓地も使うので採用できる環境メタカードに限りがあります。
まあそれはまだ些細な方で、決定的に違うのはテーマ内での妨害札の有無です。
具体的には、モンスター効果やバトルフェイズ中のモンスター・魔法・罠効果を無効に出来る『ウォークライ・ディグニティ』と、これを毎ターン供給できてついでにメインフェイズ1限定で強力な制圧もできる『ウォークライ・ミーディアム』の存在です。
アマゾネスには相手の効果を無効にできるカードが一切存在しないので、いくら強固な盤面を築いたつもりになっていても『拮抗勝負』一枚で瓦解します。その後の立て直しができる力もありません。
それを「ウォークライ」はディグニティで無効にできます。
ティアラメンツとの戦いでもそうですが、メタの刺さらないティアラメンツ以外との戦いになったときこのディグニティの有無は非常に大きいと思います。
また、ミーディアムのように毎ターンカードを供給できるカードというと、アマゾネスにも攻撃するたびに墓地の「アマゾネス」魔法・罠を回収できるPカード『アマゾネスの銀剣使い』がありますが、基本的にムドラ・ケルドウに邪魔されるので無理です。
逆にアマゾネスの強みというと、まず『アマゾネスの急襲』による戦闘での強さだと思います。
攻撃力が高いモンスターでも戦闘によって除外できるようになる上、攻撃力の低いモンスター相手でも墓地に送らせないことで相手の動きを阻害していけます。
攻撃力が負けていれば戦闘破壊はされてしまいますが、『アマゾネス女王』『アマゾネス女帝』がいればそれすら防ぐことが出来ます。
しかし、まず急襲が罠カードで、かつ戦闘をしなければいけないというのがかなり遅く、使う前に除去されてしまったり、肝心のアマゾネスモンスターが先にやられてしまったりとなかなか力を発揮できません。
さらに、女王や女帝を出そうとするとルルカロスに阻まれる上お隣のカレイドハートにデッキバウンスまで食らう始末です。
アマゾネスの強みとして第二に言えることは新融合モンスター『アマゾネス女帝王』の超火力です。
デッキからアマゾネスを特殊召喚した上で攻撃力3200で2回攻撃という、圧倒的なパワーを持っています。
融合素材に「アマゾネス」融合モンスターを指定していて少々重いですが、墓地の『アマゾネスの秘術』を除外することでEXデッキから直接融合素材に出来るようになるため思いのほか簡単に出ます。
さらに、融合素材として手札からPモンスターの『アマゾネスの銀剣使い』や『アマゾネスの金鞭使い』を使えば、墓地からPゾーンに設置することが出来て攻撃力を最大2000も上げて攻撃力5200での2回攻撃が実現します。
なんですが、基本的にこれもムドラ・ケルドウで邪魔されるので無理です。なんなら、分かってる相手なら『アマゾネスの秘術』を墓地に送った時点でデッキに戻してきます。
女帝王の素の攻撃力3200も一見そこそこ高いように思えますが、『壱世壊=ペルレイノ』『壱世壊を劈く弦声(ティアラメンツ・スクリーム)』があるだけでルルカロスもカレイドハートも突破できなくなります。戦闘破壊耐性もないので急襲があっても勝てません。
なんで女帝が持ってた戦闘破壊耐性付与や除去された際の後続特殊召喚がなくなってるんですかね。というか、そもそも「このカード以外の」って一言明らかにいらないですよね。この一言のせいで耐性がほとんど無意味になっています。
一応、女帝王を2体並べれば互いに対象に取れなくなり無敵に見えますが、対象を取らない破壊以外の除去には耐性がないのでかけた手間のわりにミラジェイドとかには一瞬で処されます。昨日は2体まとめてラヴァ・ゴーレムの生贄になりました。
だいたい、ティアラメンツが鼻クソほじるより簡単に融合を連発してきてる中、なんでアマゾネスは秘術を墓地に送ったうえでただの融合もサーチしなきゃいけないなんて苦行を強いられてるんでしょうか。
ここまでいくと、なんだか書いてて笑えてきました。
ただでさえ厳しいデッキパワーなのに、あらゆる面で逆境でもあります。
何か環境に大きな変化がない限りは厳しいと思いますが、今以上にメタを絞りやすい環境もそうないと思うので結局厳しそうです。
『アマゾネス・ディグニティ』『アマゾネス・ミーディアム』が実装されてくれれば結構戦えると思うんですけどね(幻想)。
あとは、アマゾネスは『アマゾネスペット仔虎』や『アマゾネスの斥候』等の横展開に秀でるモンスターはいるもののそれを活かす手段が現状ほぼ無いので、何かいい感じのアマゾネスリンクモンスターが欲しいですね。
霊術師出したターンにEXからアマゾネスしか出せなくなるのに、EXには融合しかいないのは(一応表側のPもか)だいぶ理不尽なのでちょっとくらいインチキ効果持ったリンクモンスターくらいくれてもバチは当たらないんじゃないでしょうか。
急襲を表側で場に置くような効果だとかなりグッドです。それでもかなり謙虚だと思いますが。
原作だとアマゾネスは孔雀舞が使用していたので、ハーピィとシナジーが生まれるようなカードが出てきても面白そうですよね。事故りすぎて使い物にならないかこれまでの原型を完全になくしてしまうかのどちらかになりそうですが。
ただ哀しいことに、マスターデュエルは基本的にOCG、TCGの後追いなので、現状でマスターデュエルに未実装のアマゾネスカードがOCG、TCGに存在しない以上、アマゾネス強化が何年後になるのか、そもそも強化されるのか、全く希望が持てません。
逆に、マスターデュエルの特徴であるイベントでの特殊なレギュレーションでアマゾネスが輝く時を夢見て今後も探求していきたいと思います。
配信は面白かったのでまたやりたいですね。
以上!
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