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進撃の巨人とマブラヴ 進撃の巨人展FINAL感想 番外編

 

進撃の巨人展FINALの最後の展示はラフ画に囲まれた部屋での原作者・諌山先生へのインタビュー動画でした。

印象的だったのが「なぜ漫画を描くんですか?」という問いに対して「なにかを攻撃したいんです」という答え。

一見、とても過激に聞こえますが「攻撃」というのは誰かを誹謗中傷したり、差別的な表現で傷つけるというような薄っぺらなものではなく、純粋に物語で「読者の精神に二度と忘れることのできないような衝撃=感動を与える」ってことなんじゃないかなと私は捉えています。

これは以前にも近いことを言っていました。

諌山先生が影響を受けたというPCゲーム「マブラヴ オルタネイティヴ」のコミカライズの巻末に寄せたコメントです。

私はこの「マブラヴ」という作品を進撃の巨人の連載が始まるより前からプレイしていて、とても大好きな作品なんですがプレイしている間本当に食事が喉を通らなくなる程のショックを受けたことがありました。

それはシーン自体もショッキングではあるのですが、前後の物語の流れが本当に「おれを殺す気なのか?おれそんなに悪いことしたか?」って言いたくなるようなとことん追い詰められる展開なんです。だからこそ心に残る。

マブラヴというのがどんな作品なのか全く知らない人もたくさんいると思うので、簡単に説明すると普通の高校を舞台に幼馴染や大財閥の令嬢に囲まれてドタバタラブコメを繰り広げる超王道恋愛アドベンチャーをプレイしていると思ってたら、ある日主人公が目覚めると異星起源種との戦争で人類が絶滅の危機に瀕した世界にいたという、初めて聞いた人は頭に???が浮かびそうな話です。

ちなみに全年齢版も出ていて家庭用ゲームへの移植もされていますが最初に出たオリジナル版は18禁、いわゆるエロゲーです。

マブラヴという作品本編はなんと人類が敗北するバッドエンドで終わってしまうのですが、その後主人公が気づくと異世界に来た最初の日に戻っていた、というのが続編であるマブラヴ・オルタネイティヴです。

この作品がすごいのは、こんなとんでもストーリーでありながら当初はガチの超王道恋愛アドベンチャーとして売り出していて、ちゃんとそれはそれとして完成された作品になっているところです。リアルタイムでプレイしていたユーザーは本当に度肝を抜かれたことでしょう。

諌山先生が言う「影響を受けている」という部分はいくつかあるでしょうが、私が特に感じるのは希望や絶望の「ギャップ」の見せ方です。ピンチの時は本当にピンチで、だからこそ逆転したときの喜びは大きく、逆に勝てそうだな、と安心していると突然どん底に突き落とされる。そんなギャップが諌山先生が「攻撃」と表現するようなトラウマ的衝撃を生み出しているんだと思います。

例えば先生がインタビューでもお気に入りとして挙げていた進撃対戦槌の戦闘シーンの直前のこの場面。

コメントで「エレンがやっている行為は最悪の行為ですが、そこに爽快感を感じていただけたなら、今まで漫画を描いてきたかいがありました」とあります。

ということは、このシーンこそが諌山先生が描きたいものを象徴的に表していると言えるんじゃないでしょうか。

凄惨な場面でもあるので爽快感って言葉を使っちゃうのははばかられますが、マーレ側の繁栄とエルディア人への迫害を見せつけられた上でこのシーンをを読んで、「凄乃皇弐型の放った荷電粒子砲が佐渡島ハイヴのモニュメントを吹き飛ばした時のカタルシス」を思い出した人もいるんじゃないでしょうか?(分からない人すみません)私は正直かなり興奮しました。

つまり、諌山先生は漫画を描くときに天国から地獄、または地獄から天国というギャップを強く意識してるんじゃないかと思います。マブラヴと比べると地獄が若干足りない気がしますがそれは月刊の少年誌と18禁PCゲームの差ということもあるでしょう。

そしてマブラヴ、マブラヴオルタネイティヴで描かれていた最も大きなギャップというのが『平和な元の世界』と『過酷な今の世界』の比較です。あまりにも過酷な世界を見せられたからこそ、平凡な『超王道恋愛アドベンチャー』の世界がとても尊いもののように思える。そんな作品のつくりになっていました。

だから進撃の巨人のクライマックスも、「はじめから巨人の存在していない世界」での平凡な生活をとても尊いものとして描くようなものになるんじゃないかと予想しています。音声展示の爆発っぽい音とかは科学技術の発展した世界を表しているとかで。

いきなり巨人のいない別世界なんて言っても突拍子もないことに思えるかもしれませんが、始祖の力と「道」は既に時間という概念を超越した力を見せているし、第120話のエレンの心象風景(?)ではスクールカースト編と思われるシーンも描かれているので別世界という可能性は示唆されていると思います。

もちろん作者が影響を受けたと公言しているからと言って、話の展開まで寄せてくるなんてことはないかもしれません。

これまでの進撃の巨人でも、「パクった」なんてとても言えない独自の面白さがありました。だからこそここまでヒットしたんでしょうし。

なのでこんな予想をしてみましたが、この予想が外れることも期待しています。

他の皆さんがどんな結末を予想しているのかも、とても興味があります。

音声展示も、何回か通って聞き込んだら別の発見があるかもしれません(私はそこまでしませんが)

以上、「進撃の巨人展FINALの感想」という最初のテーマからはだいぶ脱線してしまいましたが、これで少しでも興味を持った方がいたら是非行ってみてください!

あとマブラヴもプレイしてみてください笑

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