『チェーンとスペルスピードとは?』チュートリアルで教えてくれない基本ルール講座①【遊戯王マスターデュエル】

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こんな解説ありふれてるので今更どうかとも思いましたが、自分自身のおさらいも含めて一見複雑そうで複雑な遊戯王のルールを整理していきたいと思います。
ついでに初心者の方の助けにもなってたら嬉しいです。

第1回は「チェーンとスペルスピード」ついてです

 

例えば、相手が発動した「サンダー・ボルト」に対して自分の「神の宣告」を発動して無効にしたとします。


この「効果を発動する」→「別の効果を発動する」という一連の繋がりをチェーンと呼びます。
「サンダー・ボルト」に「神の宣告」を「チェーンする」という言い方をすることもあります。
また、チェーンが発生することを「チェーンブロックを作る」と言います。

チェーンはカードが続く限り重ねていくことができ、最初に発動された効果からチェーン1、チェーン2…と数えていきます。

そしてチェーンされるカードがなくなったときにチェーン処理が開始され、発動された効果を順番に解決していきます。

このチェーン処理の特徴は、最後に発動された効果から解決していくという逆順処理を行うことです。

今回の例で言うと、
チェーン1:サンダー・ボルト
チェーン2:神の宣告
となるので、神の宣告から効果を解決していきます。
すると、
チェーン2解決:神の宣告の効果処理によりサンダー・ボルトを無効
チェーン1解決:サンダー・ボルトの効果は神の宣告により無効

というわけです。

 

もう一つ例を出しましょう。
相手が発動した「サンダー・ボルト」に対して、今度は墓地の「青眼の白龍」を対象として「リビングデッドの呼び声」をチェーンしたとします。

 

すると、
チェーン1:サンダー・ボルト
チェーン2:リビングデッドの呼び声

となるので逆順処理により
チェーン2解決:リビングデッドの呼び声の効果により墓地の「青眼の白龍」を特殊召喚
チェーン1解決:サンダー・ボルトの効果により「青眼の白龍」(を含めた自分のモンスター)が破壊される

となってしまいます。
この場合は、一度サンダー・ボルトの効果処理が完全に終わってからリビングデッドの呼び声を発動すれば無事にブルーアイズを蘇生できたわけです。

さらに、一度チェーン解決が始まると全ての処理が終わるまで他のカードを発動することはできないことも覚えておきましょう。


これがチェーンの基本です。

 

先ほど、カードが続く限りチェーンはいくらでも重ねられると言いましたが、実はなんでもかんでも好きなカードをチェーンできるわけではありません。
それは、カードにはそれぞれ「スペルスピード」というものがあるからです。

スペルスピードには1から3まであり、基本的にチェーンできるのは2と3のものだけです。

そして、
・スペルスピード2のカードがチェーンできるのはスペルスピード1と2のカード
・スピードスピード3のカードは1~3全てのスペルスピードのカードにチェーンできる
と決まっています。

さらにスペルスピード1のカードは基本的に自分メインフェイズにしか発動できず、スピードスピード2、3のカードはいつでも発動することができます。

ではそれぞれのカードのスペルスピードがどのように決まっているのかというと、カードの種類により分けられています。

■スペルスピード1
・通常魔法カード
・永続魔法カード
・装備魔法カード
・フィールド魔法カード
・効果モンスターの効果(一部除く)
■スペルスピード2
・速攻魔法カード
・通常罠カード
・永続罠カード
・一部の効果モンスターの効果

この一部の効果モンスターというのがややこしいのですが「相手ターンでも発動できる」と書いてあるなど、いつでも発動できそうなカードはスペルスピード2でそれ以外はスペルスピード1と覚えておけばだいたい大丈夫です。

 

灰流うららなどの発動タイミングが限定されているカードは相手ターンに使えるしスペルスピード2に対してもチェーンできるのにスペルスピード1に分類されます。

※コメント欄でハックさんよりご指摘頂きましたが、

手札誘発

誘発効果

誘発即時効果

は似ているようでそれぞれ別の意味を持っています。(誘発効果はスペルスピード1。灰流うららは誘発即時効果でスペルスピード2)

詳しくはリンク先のWikiをどうぞ

 

この辺は正直意味分からないしそんなにデュエルに影響しないのであんまり理解しようとしなくていい気がします。(諦め)

 

 

■スペルスピード3
・カウンター罠

カウンター罠に対してチェーンできるのはカウンター罠のみになります。

なので、例えば自分が場に「トラップ・スタン」をいるときに、手札の「増殖するG」の効果を発動し、それに対して相手が「天罰」を発動した場合。


さらにトラップ・スタンをチェーンして天罰の効果を無効にしたいところですが、スペルスピード3の「天罰」に対してスペルスピード2の「トラップ・スタン」を発動することはできません。「増殖するG」の効果は無効にされてしまいます。

この場合は、先に「トラップ・スタン」を発動しておいて効果処理が終わった後で「増殖するG」を発動すれば、後から発動された天罰にはトラップ・スタンの効果が適用されて無効となります。

チェーン1:トラップ・スタン
チェーン1解決:トラップ・スタンの効果により以後このターン中場の罠カードの効果が無効になる
チェーン1:増殖するG
チェーン2:天罰
チェーン2解決:天罰の効果はトラップスタンにより無効
チェーン1解決:増殖するGの効果を適用
という形です。

チェーンについてよく理解できた方なら察しがつくかと思いますが、「効果処理が終わった後で」とややこしい書き方をしたのにはもちろん理由があります。

もしこれがトラップスタンの効果処理を終えていない場合、つまり
チェーン1:トラップスタン
チェーン2:増殖するG
チェーン3:天罰
というふうにチェーンブロックを組んでしまった場合

 

チェーン3解決:天罰の効果により増殖するGの効果を無効
チェーン2解決:増殖するGの効果は天罰により無効となり破壊される
チェーン1解決:トラップ・スタンの効果により以後このターン中場の罠カードの効果が無効になる

という順で解決され、トラップスタンが無駄になってしまいます。

 

実際のデュエルで全く同じ状況はそうないかもしれませんが、チェーンとスペルスピードの重要性は伝わったのではないでしょうか。
これと似た状況は意外とよく起こるので、気にしていると役に立つことがあると思います。

さらに、スペルスピード2と3の魔法・罠カードは場に伏せたターンに発動することはできないということも覚えておきましょう。

 

第1回はこれくらいにしておきますが、補足として言っておくと「基本的に」とか「だいたい」という言葉を多用しているのは例外があるからです。
基本は抑えておいて、それでも分からないことがあればそのカードごとに特殊な裁定がされている場合があるので公式DBやWikiを頼りましょう。いくら考えても分からないこともあります。KONAMI様の仰ることだけが正義です。

 

また、「講座」などと偉そうな題をつけてしまいましたが遊戯王のルールは細かいところを気にしだすと非常に難解で私も熟練のデュエリストというわけではありません(言い訳)。
何か間違っていることがあれば優しく教えて頂けると幸いです。

以上!

コメント

  1. ハック より:

    こんにちは
    以下の文章ですが

    > 灰流うららなどの発動タイミングが限定されているカードは相手ターンに使えるしスペルスピード2に対してもチェーンできるのにスペルスピード1に分類されます。

    これはおそらく「手札誘発」という言葉をそのまま受け取っているがために誤解しているのだと思います。
    灰流うららの効果は正確には「誘発即時効果」といいチェーン2以降で発動できるスペルスピード2の効果です。
    正しい意味での手札で発動できる誘発効果とは、例えばゴーズやDDオルトロスなどです。これらは何かしらの条件が発生した直後のタイミングで発動できるスペルスピード1の誘発効果であり、灰流うららや増殖するGなどとは全く異なります。

    • おかじ より:

      ハックさん
      ご指摘ありがとうございます。何か別のカードと勘違いしていたようです。記事修正致しました(諦めてWikiのリンク貼りました)

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