2/21 14:00から、開催中のイベント『決闘年代記』の報酬として、エドフェニックス専用スキル『Dを打ち破るもの』が追加されました。
これけっこう面白いスキルですね。
「相手の場にダークエンジェルを出す」や「相手の場にBloo-D」がいる場合ってのがどういう状況やねんって思う人もいるかもしれませんが、これは原作アニメでのエドの決闘中の名場面を再現したものです。
エドの切り札と言えば「D-HERO Bloo-D」ですが、実はこのカードをアニメ作中で初めて使ったキャラクターはエドではありませんでした。
エドの父親はカードデザイナーであり、エドは父と父の生み出すD-HEROたちが大好きでした。
しかしエドの父はある日、偶然にも「破滅の光」を宿した恐ろしいカードを作りだしてしまいます。
それが『D-HERO Bloo-D』です。
ちなみにこの破滅の光は、この後斎王に取り憑いたりユベルに取り憑いたり悪さをしまくり、GXにおける諸悪の根源のような存在です。
このカードを巡ってエドの父は何者かに殺され、Bloo-Dは奪われてしまいます。
カードを巡って普通に殺人事件が起こってしまうのが遊戯王の恐ろしいところですね。
そしてとうとう判明した仇の正体は、エドの後見人でもある世界チャンピオンのDDでした。
エドの世話をしていたのは、父の死の真相を追うエドの近くで捜査状況を詳しく知るためだったという謎にリアルめな理由でゲスさが際立ちます。
そして、エドとの決闘でDDが使った切り札がBloo-Dというわけです。
父の形見を取り戻すために、その形見を倒さなくてはいけないって、辛いけどやっぱりアツい展開ですよね。
アニメのBloo-DはOCGとは若干異なる効果を持っていて、専用魔法『D-フォース』がデッキの一番上に表側で存在する限り、自分の場のカードは相手のモンスター・魔法・罠の効果を受けないという強力すぎるカードでした。
このカードに対する唯一の対抗策が、『D-HERO ダークエンジェル』というわけです。
アニメ版のダークエンジェルは、相手の場ではなくデッキの一番上に置かれるという効果を持っていたので、これで『D-フォース』を封じたわけです。
これの再現が今回実装のスキル『Dを打ち破るもの』ってことですね。
ダークエンジェルはエドの父の死後、エドのもとへ届けられたカードで、エドは何の意味があるのか分からないまま父の形見であるこのカードをデッキに入れていました。
そして、DDの繰り出すBloo-Dによって絶体絶命のピンチになったときにこのカードの意味に気づき、父の「Bloo-Dを倒してほしい」というメッセージを受け取り逆転勝利するというエモすぎる展開でした。
ご都合主義のピンポイントメタカードで逆転する展開って普通だったら興醒めですけど、こういうドラマがあれば感動的にもなりますよね。
ちなみに、この決闘が行われた遊戯王GX第98話は、
エドの父の仇の正体の種明かしと、その仇との決闘開始、父の形見のBloo-Dが敵として立ちはだかり、亡くなった父の想いを受け取り逆転、決着という展開を1話でやりきるという意味不明なくらい濃密な神回です。
dアニメストアなんかで観られるので、まだ観たことない人は是非観てください!
で続いてこのスキルの実用性についてですが、ぶっちゃけないと思います。
「デッキのモンスターを全てD-HEROにしないといけない」って縛りがきつすぎますね。
ダークエンジェルを相手の場に送りつけたいなら自身の効果か罠カード『ギブ・アンド・テイク』でも使った方がずっと簡単そうです。
勝ち負けとか関係なく、Bloo-Dを使ったデッキ相手にごっこ遊びを楽しもうにもリンクスには『D-フォース』なんて魔法カードはないのでデッキの一番上に置いたからって何?って感じだし。
どうしてこんな誰も使わなさそうなスキルを目玉報酬として実装してしまったんでしょう。謎は深まります。
例えば「デッキ外からD-HEROダークエンジェルを相手の場に出す(デッキの一番上に置く)」で、かつ「D-HEROモンスターを5種類以上デッキに入れていないと適用されない」とかであれば、ワンチャン使えたかもしれません。
結局のところ、私が何を一番言いたかったのかというと、みんな遊戯王GXを観よう!
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