2020年12月15日にリリースされたスマートフォン用ゲーム『サクラ革命~華咲く乙女たち』のサービス終了が発表されました。
【重要】サービス終了のお知らせ[1/2]
— サクラ革命(6/30サービス終了) (@sakura_kakumei) April 22, 2021
この度『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』は2021年6月30日(水)をもちましてサービスを終了させていただくこととなりました。今まで遊んでいただいた皆様に心より感謝を申し上げます。
今後の日程は下記をご確認ください。https://t.co/OLxazD2HrE#サクラ革命
私は元々サクラ大戦シリーズは1~4と新を遊んでいたくらいには好きで(5はやってませんすみません)、サクラ革命も毎日ログインしていたのでなかなかショックなニュースでしたね。
リアルタイムで遊んでいるゲームがサービス終了するのも初めての経験になります。
そこで今回は、サクラ革命のこれまでを振り返りつつ一体何がいけなかったのか考えていきたいと思います。
なお、サービス終了に至る経緯については公式からは「お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難な状況」との発表のみでネット上で様々な情報が錯綜していますが、真偽のほどは分からないので、あくまで私がプレイした実感からの個人的な意見になります。
まずこのゲームが面白かったのかどうか率直に言うと、面白かったです。
強大なライバル・大帝國歌撃団B.L.A.C.Kがいて、それに対抗する主人公率いる帝國華撃団が各地方を巡って仲間を増やし、徐々に実力をつけて日本奪還を目指していくストーリーにはワクワクしたし、そこに登場するキャラクターたちも魅力的に感じていました。
章の終わりには田中公平さん、畑亜貴さんらそうそうたるメンツの手がける新規楽曲も毎回お披露目され、従来のサクラ大戦シリーズと同じように戦いだけでなく歌劇にも力を入れていることが伺えました。
そもそも普段のBGMもめっちゃいいんですよね。
戦闘システムなんかは100点満点とはいかないですが強敵相手ではそれなりの戦略は必要になり、周回ではオート機能や必殺技の演出スキップもあり他のソシャゲと比べても遊びやすい方だったと思います。
難易度も、特定のキャラを入手していなければ勝てないなんてことはなく、行き詰まったらちょっと曜日クエストを周回してキャラを強化すれば勝てる、くらいのバランスでした。
少なくとも、サービス終了と言われて連想するようないわゆるクソゲーの類ではなかったと思います。
じゃあ何がいけなかったのかというと、大きく2つ
①課金するところがない
②ゲームの良さとソシャゲのシステムが嚙み合っていない
ってところだと思います。
特に①の方は、ユーザーからしたら無課金で遊びやすいですけど運営側からしたら収益がないってことで致命的ですよね。
他の多くの基本無料のソシャゲもそうだと思うんですがサクラ革命の課金要素のほとんどが「お金を払って石を買ってガチャを引いてキャラクターを入手する」というものです。
つまりユーザーは「このキャラクターを入手したい!」と思わない限り課金しないんですよね。
そして「このキャラクターが欲しい!」と思う条件って
A.とにかくそのキャラクターが大好き
B.戦闘で役に立つ
C.持っていることで何かしらの+要素がある
ってところだと思います。(私がこれまで他のゲームに課金したのがそんな感じでした)
まずAについて
人気シリーズがソシャゲ化される場合、既にキャラクターのファンがいるので人気キャラをガチャの目玉にすればある程度の集客が見込めるというメリットがありますが、サクラ革命は過去作と地続きの世界観ではあるもののストーリー上の繋がりがほぼ皆無で既存のキャラクターは一切登場しておらずそのメリットを完全に放棄していました。
それ自体は過去作を知らない新規プレイヤーも参入しやすいという別のメリットもあったとは思うんですが、結果から見ると既存ファンはついてこず新規も入ってこないという残念なことになってしまったようです。
もちろん新キャラクターもストーリーに登場してくると魅力が伝わってはくるんですが、
各キャラクターたちは全国いろんな地方の出身で、九州から順々に回っていくというストーリーの展開上、ずっと登場せずにどんな性格なのか分からないままのキャラクターが多いっていうのはガチャ引くのをためらう要因になっちゃってたと思います。
途中からイベントで北海道組が登場したり改善しようしてるっぽい動きはあったんですけどね。
個人的には九州編とイベントで出てきたアンジュとかそうかなんかは、ストーリーでとても魅力的に映ったので是が非でもゲットしようと思ってたんですが課金するまでもなく無償石で出ちゃいました。
高レアが出やすいってのはユーザー的には嬉しいんですけど課金の必要がないし外したら外したでまあいっか、みたいになっちゃうんですよね。たまたま自分の運がよかっただけかもしれませんが。
さらに問題なのが、敵対組織であるBLACKです。
BLACKは超人気の国民的アイドルのような存在でストーリーでも単純な敵というだけではない魅力的な描かれ方をしているんですが、あくまで敵なのでガチャでは排出されません。これももったいない部分でしたね。
サービスが続いたら将来的に実装されていく計画だったのかもしれませんが。
続いてBについて
戦闘を優位にするためにガチャで強力なキャラを入手する必要っていうのは、はっきり言って皆無でしたね。
基本的にサポートで有利相性のレベルMAXキャラを借りてれば勝てるので。
そしてCについて
一応、所持しているキャラクターはホーム画面に置いとけるのと
特殊な会話が聞ける、
バレンタインでチョコくれる、
とかあったんですがこれもAの要素と繋がる部分でよく知らんキャラについてはこの辺ってあんまり魅力じゃないんですよね。
無償石で引いた後で、このキャラ当たってよかったなってのはあるんですけどそれじゃ課金してガチャ引くって話にはならないんですよね。
課金するところがないって話についてはだいたいこんな感じです。
考えてみたら私がこれまでソシャゲで課金してきたのって、そもそも以前から好きだったシリーズのキャラクターばかりでした。
ソシャゲで1からキャラクターを作り上げて人気を得ていくって本当に難しいことなんだなと痛感しましたね。
だからこそ、シリーズものなのに既存キャラをバッサリ切り捨てたのは挑戦的で好ましい試みではあったと思いますが結果から見ると失敗だったのかもしれません。
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