毎回必ず『隣の芝刈り』を引き当てる謎の芝刈りマンの正体【遊戯王マスターデュエル】

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『隣の芝刈り』というあまりにも強すぎるインチキカード、皆さんご存じですよね?

遊戯王における墓地は「第二の手札」と言われるほど重要なリソースですが、この『隣の芝刈り』は大量のカードを墓地に送ることができます。

相手と自分のデッキ枚数差の分だけデッキのカードを上から墓地に送る効果を持っており、ほとんどのデッキが40枚で構築されているため自分のデッキを60枚で構築することで、なんと20枚ものカードを墓地に送ります。ただのインチキです。

遊戯王デュエルリンクスではデッキ枚数が20~30枚だったためこの墓地肥やしの威力も半減していましたが、それでも圧倒的なパワーを誇っており禁止カードに指定されたほど猛威を振るいました。

 

しかし、当然ながら強力な分代償はあります。

考えれば当たり前のことではありますが、『隣の芝刈り』の効果を最大限発揮するためにはデッキ枚数を出来る限り多くする必要があり、デッキ枚数が多くなればなるほど『隣の芝刈り』を引き当てることが難しくなります。

数字にして言うと

40枚のデッキで3枚入ったカードを1枚以上、初期手札5枚で引き当てる確率は

およそ33%

60枚のデッキで3枚入ったカードを1枚以上、初期手札5枚で引き当てる確率は

およそ23%

と10%もの差が出ます。

さらに『隣の芝刈り』はサーチする手段がほとんどないため、引けるかどうかは運に大きく依存します。(一応、『左腕の代償』などサーチする手段がないわけではないですが)

サーチができなくても大量にドローして引き込む手もありますが、ドローしてデッキを減らしてしまうとその分『隣の芝刈り』の威力が減ってしまうので本末転倒になりかねません。

なので『隣の芝刈り』の強力さは不安定さとトレードオフされており、引ければ強いものの安定して使用するのは難しいカードだと言えます。

 

しかし、実際にランク戦で戦っていると、『隣の芝刈り』を使われることがしばしばあります。

シャドールとかインフェルノイドとかその他もろもろ、一度決められるともう手が付けられません。

「なんでこいつらいっつも芝刈り引けてるんだよふざけんなよ!」と画面をぶち割りたくなったことがある人もいるのではないでしょうか。

芝刈り使いが毎回芝刈りを引けてるのって理不尽ですよね。

 

しかしこう感じるのは、本当に毎回相手が芝刈りを引き当てているわけではなく、こちらからすると芝刈りを使われるまで相手が芝刈り使いであることは分からないためです。

相手が芝刈り使いだと分かる状況=相手が芝刈りを使った時

であるため、芝刈り使いが100%芝刈りを引き込んでいると錯覚してしまうんですね。

逆に芝刈りを使われなかった時は、相手が芝刈り使いである認識すらしないので母数に入らないわけです。中には驚異的な運命力で本当に毎回引いている人もいるのかもしれませんが。

これは自分で実際に芝刈りを使ってみれば分かると思います。

 

そして、それは『隣の芝刈り』に限ったことではありません。

相手が使ってきてめちゃくちゃ強かったギミックや、youtuberなんかが紹介しているデッキを真似してみたら全然勝てなくてガッカリしたみたいな経験ありませんか?

あれも同じですね。上手くいってるところの印象が強く残っているだけで、いつも同じように上手くいくとは限らないんですよね。

 

もっと言うと、これは遊戯王やカードゲームに限った話でもなく世の中のあらゆることに当てはまる話です。

 

「私の胸ジロジロ見てるのバレバレなんだからね!」みたいなことを言う女性とかいるじゃないですか。

あれも、女性側からしたら見られていることに気づいたときにしか見られていないわけですが、実際にどうかは分かりません。

例えば男性Bと女性Aが1時間会話する中で、Aが「3回胸を見られた。」と主張したとします。

この時Aが「見られていたら絶対分かる」と自信満々に思ってしまうのは致し方ないことでしょう。

しかし実際にはBは10回は見ていて7回はバレずに見ることができていたということも往々にしてあるのです。その場合、Aは全然気づけていないということになりますよね。

「3回は気づいた」という事実のせいで無駄に自信がついてしまい、もっと見られているかもしれないという可能性を失念してしまうのです。

 

つまり何が言いたいのかと言うと、自分が見た情報だけで何かを判断するのは非常に危険だということです。

百聞は一見に如かずという言葉がありますが、場合によっては「一見は百聞に如かず」なこともあると思います。

何か重要な判断をする時は特にですが、日頃から他者の視点から見たらどう見えるか想像してみたり、実際に考えを聞いてみたりすると重要な気付きを得られるかもしれません。

 

以上!

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