新サクラ大戦ひとまず一周クリアしたので感想書きたいと思います。
サクラ大戦といえば、名前だけでも聞いたことあるって人はかなりいるんじゃないでしょうか。
主題歌のゲキテイの「は~し~れ~」ってフレーズはほとんどの人が聞いたことあると思います。
サクラ大戦シリーズはナンバリング作品が5まで出ているほか、外伝的作品もいくつか出ていますが私は1~4までプレイしていました。
今回の新作は5から実に14年振りの新作になっています。
この『新サクラ大戦』面白かったかどうか、結論から言うとめちゃくちゃ面白かったです。
ストーリーは分かりやすい勧善懲悪物で、過去作を知らなくても問題なく楽しめると思います。
逆に、過去作を知っているとニヤリとできるような場面もあり、いいバランスだったと思います。
主題歌『檄!帝国華撃団<新章>』をはじめとする各曲も、過去作の雰囲気を残しつつ全く新しい楽曲にもなっていてとてもよかったです。
各キャラクターは個性的で、とても魅力的です。
過去シリーズの主人公・大神隊長は美少女キャラがメインのシリーズとしては異様なほど人気でしたが、今作の主人公・神山隊長もギャグもしっかりこなして決めるところはしっかりかっこよく決める、大神隊長に負けないくらい好きなキャラクターになりました。
今作のアドベンチャーパートは常に3Dグラフィックで展開されていくのですが、これが想像以上に素晴らしかったです。
各キャラクター本当に表情豊かで、選択肢によって様々なリアクションが見れて全く飽きがきません。
もちろん恒例のお風呂イベントもあります。
アクションパートでは、かっこいいメカの霊子戦闘機・無限が活躍します。
また、DLCで各キャラの着せ替えができ、見た目がガラッと変わって2週目からも新鮮な気分で楽しめます。
ただ、100点満点をつけれるか、というとそうでもなく残念な部分も多々ありました。
・全体のボリュームが物足りない。
サクラ大戦シリーズは、アニメのように第〇話、と話数がついてストーリーが進んでいくのですが、1は第10話まで2は12話、3は11話まで、という感じで過去作では10話以上ありましたが、新サクラ大戦は8話までしかありませんでした。
そのせいか、各キャラクター同士の距離感とか感情の動きが、唐突に変わっているような場面もあり描写不足感が否めませんでした。
・演舞とはなんだったのか
今作のストーリーの主軸でもある、世界各国の華撃団が集まる「華撃団大戦」では「演舞」と「演武」の2つを競うというのが序盤から強調されていましたが、いざ華撃団大戦が始まると戦闘のみで「演舞」については一切触れられませんでした。
ストーリー展開上の流れ的に仕方なかった部分もあるかもしれませんが、元々は実装予定だった要素を途中で削ったんじゃないかと疑ってしまいたくなる不自然さがありました。これだったら最初から戦闘だけで競うって言ってくれてればよかったのに。
・アクションゲーム要素
元々ストーリーメインのゲームなのは分かっていたので、操作性などについては特に触れません。気になったのは、アクションゲームになったことで1ステージにつき隊長+特定のヒロイン1~2人しか操作できなくなったことです。
過去シリーズのようにシミュレーション形式の戦闘では、毎回全てのヒロインを戦闘に参加させられていたので、お気に入りのキャラがほとんど使えなかったりで残念でした。
そこを補うために、『いくさちゃん』というクリアしたステージを再現して何回も遊べるシステムがあったんだと思いますが、好きなキャラクターを操作するためにストーリーと関係ないところでわざわざ戦闘するのは正直面倒でしたね。
『いくさちゃん』はクリアすることでブロマイドをゲットできるので、本気でやり込むならどっちにしろ全部やらなきゃいけないんですが。
・合体技の説明
シリーズ恒例の合体技についての説明がちょっと不親切だと思いました。戦闘とは全く関係ないアドベンチャーパートで唐突に一瞬説明が表示されるだけで、その後一切触れられないので合体技の使い方が分からないままゲームクリアしてしまったなんていうレビューも見かけます。
私は最初から合体技が気になっていたのでマニュアルを確認して、「タッチパッドを押して発動できる」と気づきましたが、そもそも過去シリーズをプレイしておらず合体技を知らない人だったら、存在自体に気づかないまま終わってしまいそうでもったいないです。
アクションパートで発動条件が整った時にチュートリアルを入れるか、画面上にタッチパッドのマークを表示するなどしてくれれば分かりやすかったなと思います。
・ボスキャラの使いまわし
敵の幹部キャラが過去作と比較してもあまりにも少なく、同じキャラが何度もボスとして登場する割に、そのキャラに対する掘り下げがほとんどなくアクションゲーム的にもストーリー的にも使いまわし感がハンパなかったです。キャラが増やせなかったならせめて敵陣営内の描写を増やすとかして掘り下げてほしかったです。
・フルボイスじゃない
3Dグラフィックでの表情の変化や仕草などが良かった分、急に声がなくなる場面があるのは非常に残念でした。それだけでいきなり気分が盛り下がりますからね。
特に伯林華撃団のイベントにはほとんど声がついていなくてとても残念でした。
いろいろ書いてきましたが、最初に言ったようにゲームのベースの部分では本当に面白かったので次回作がもしあって、残念だった点が改善されていればかなりの良作になると思います。
ストーリー中には回収されていない伏線もあり、もしかしたら既に次回作の構想があるのかもしれません。
メディアミックス展開も、既に漫画化はされている上、春からはアニメ化も予定されているのでチェックしていきたいと思います!
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